核家族・・・ |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
至高体験の刻を大切に
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 核家族。


 日本はいつのころやら、兄弟がへり、姉妹がへり、家族がどんどん少なくなってしまいましたね。

 うちの父親は、岩手の山奥の農家の出ですから、13人兄弟の確か上から五番目。

 中学しか学歴はありません。

 すぐに、漁をしたり、大工の手伝いをしたり、兄弟の家ではたらいていたらしいですが、そのせいか、大家族のテレビが大好きです。


 イタリアの、良き田舎の暮らし。
 シネマでもいろいろありますね。

 ニューヨークの都会で暮らしていた女性が、離婚後、イタリアに行き、そこで、衝動的に見つけた林の中の古風な家を買ってしまう物語。

 そこで、出会ういろいろな人たちとの物語です。

 家を改築する時に手伝ってくれた大工さん、ポーランドの移民たちですね。


 その大工さんの少年のひとりが、大屋の娘さんと結ばれます。


  
その橋渡しを、ダイアン・レインが母親になりかわり、します。


  ニューヨークからは身ごもった友達が離婚して、かけつけたり・・・

  大屋さんに口説かれたり。


  ともかく、知り合いが増えて増えて、友達が増えて行き、彼女はみんなに手料理をふるまいます。


  そこのシーンが良いですね。

 連想としては、ショコラの晩餐のシーンにつながっていきます。
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 体には悪いといつも娘から怒られている大奥様が、自分の生き方なんだから楽しく生きたいのよと、ビノシェのチョコレートフルコースを静かにじっくりいただく・・・・

  
  日本でも、かつては、こんな大家族で、皆で食事をするシーンはめずらしくともなんともなかったんですが、今は、それが、居酒屋に変わっていますね。


  家が小さいから。

  新婚さんが可哀想だから。

  子供部屋がほしいから。


  姑さんと嫁さんはなかなかむずかしいから。

  まあ、いろいろな理由があって、日本の社会はどこもここも、核家族になってしまいました。




  それは、人に気兼ねをしなくても良い、いちいち家族に気配りもしなくても良い、自由な空間と時間の筈でしたが・・・・



   どうなんでしょうか。


   もちろん、私は離婚を二回も失敗しておりますから、偉そうなことは何も言えません。

   一人がたっぷりある時間の幸福を今は、父母とは同居しているとはいえ、味わっています。
   介護は大変ですが、これもやりがいのある行為ですから。



   それでも、やはり、昭和初期の貧乏であっても、子供が生き生きしていた頃の日本も好きです。



   日本は世界でも、子供を愛する国として、江戸時代の前から世界に知られています。


   いろいろな歴史の古書に、そのことは外国人から、記録されております。


    子供を大切にする国、  いいですね。







   たとえば、戦争中の子ども達の詩。
   なにやら短く、詩を書くのがやっとなんでしょうか。





             さより

  さよりは売れん、
  家へもどればがなられる。
  西の山へ日がはいった。     岐阜 高1少年


     
  父が汽車にのった
  わたしものれると思ったら
  私をのせずに動き出した
  ホームの人は」わあわあ」いいだし
  わたしはなきだした

  わたしの六つの時だ

  父はそれっきり帰らなかった

                       小6 女子

                        


  戦争が終わると、こどもたちの言葉も、のびのび、してくるようです。





  あたらしいたび         小4 少女


 きょうかってもらったばかりのたび、
 水たまりをふんだらすこしよごれた。

 私は、なんかいもんかいもきれいにおとした。

 もうよごさないように、
 そうっとあるいていった。
 きょうかってもらったたび。







                スカート   小学2年生
   きのう、花のついた、スカートを
 だして、もらった
  おかあさんが、
「ちいそうねいか」
 と、いった。

  きて、みたら、ちいさく、なかった。

 おとうさんに、きいて、みたら、
 「かっこいいぞ」と
  いった。

 かがみの、わたしが、わらった。


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