輪廻転生  ソウルサバイバー  親の千里眼と愛 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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アマゾンの本の紹介欄にこうある。

太平洋戦争時代、小笠原諸島・父島上空に散った戦闘機パイロットの魂が、
わが子の体を借りて現代によみがえった――本書は、輪廻転生を証明した
アメリカの少年のノンフィクション。
ブルースとアンドレア夫妻は、息子ジェームズの、
原因不明の激しい夜泣きや不思議な言動に悩まされていた。
ジェームズはまだ2歳だというのに、「飛行機が墜落! 炎上!」と叫んだり、
実在した戦闘機の名前を言ってそれに乗っていたと言ったり、
当時の仲間の名前を言ったりした。両親は、わが子は
「前世」を記憶しているのかもしれないと思い、太平洋戦争時代の資料を丹念に集め、
退役軍人を含め、多くの人々の話を聞きながら、息子の話が事実と整合するかどうか、
根気よく検証していった。そして、彼らは息子が輪廻転生を体験しているという
揺るぎない証拠を目の当たりにし、確信を得たのです。
アメリカで話題になり、日本でもテレビ番組で放送された感動のノンフィクション。
ソウル・サバイバー/ブルース&アンドレア・ライニンガー/ケン・グロス

¥1,890
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たまたま、本屋でこれを見つけて、たちまちのめり込んで、そのまま一時間ほど立ち読みしてしまった。
以前映画「コンタクト」で、カール・セーガンが主人公の女性に言わせた言葉があるように、
「経験したことは私の真実」という意味のような言葉を連想した。

科学的に証明されようがされまいが、その人が体験した事実なのであるから、その人は信じるのである。


この信じるという行為については、小林秀雄氏の「信じる事」のレコードで、昔から私は何回も聴いてきた。
もちろん本もあるが、小林氏の言わんとしていることは簡単で明瞭。


いつも疑うことばかりして、科学的でないことには耳をかさないような頭でっかちの偽インテリを小林秀雄は嫌う。

いつも「ニヤニヤ」している奴らと。


かつて、何かを信じなくては生きて行けないような時代があった。
そういうことだろうと私は思う。


これだけ科学万能の時代であっても、シャーマンの才のある女性達は、皆、朝から「占い」を見て、一日をスタートする。

子どもを見る目は、「千里眼」でもある。

友だちや彼氏の言葉の中や、職場の空気のなかの僅かな匂いを彼女達は、感づく。

月の満ち欠けによって体調が崩れたり、良くなったりすることも無意識にしているし、ぼんやり日々を過ごしているようでも、きっと何かを信じて生きている。

その傾向は男よりも女に強いようにも思える。


男は常に、疑い、論理で考え、理屈を言わんとするあまり、意識過剰となって、日々苦悶する。


この実話は、二才の子どもが突然に、大人の言葉を喋って悪夢のように語るところから始まるので、
親からすると、どうしようもなく、信じる他はなくなるようだ。

この男の子の父親は、厳格なキリスト教信者だったが、その正確を常に求めるような気質が幸いしたというのは、このわが子の悪夢はたんなる夢であってほんとうのことではないということをやっきになって、証明しようとするしたからだった。

その分、その悪夢の言葉が実際につぎつぎと本当の事実と証明されていくのだから、驚愕を覚えた事だろうと思う。


私はなぜかこの本を立ち読みしながら、涙がとまらなかった。
恥ずかしいので、ときおり、目をふきながら、本を通読した。


たしかにどう考えても、普通の常識やら科学の判断では、理解できないもの、こと、それが彼の息子の行為なのだった。

そして、中にも書いてあるが、二才頃からこのような前世の記憶を語りだす子どもたちが全世界にいて、それを研究している女性がいる。


その他、ネット検索だけでも、つぎからつぎへと、このような前世-輪廻転生の記事がある。

私は、逆にそれらの記事を読むとゲンナリする。


軽いタッチで、ばか騒ぎをしているような記事に思える。


私はそんなことよりも、ただ、わが子を愛する親が息子の悪夢のなかで彼がいつも口にする言葉を、軽く受け流さないで真剣にすこしずつ、その言葉と対峙していくところが感銘するのだ。

輪廻転生がほんとうにあるかないかとか、そんなことよりも、
私はこの本を読んで、親子の信頼関係にただうたれただけであるし、それで良いと思っている。


息子が言っていることはたとえ、誰もが笑うような奇怪な言葉であっても、自分だけは信じてあげたいという親の愛。


それでいいのではないか。



この世の神秘をそれだけで感じる私である。