読書 感動 星の王子様  エルピーダ |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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 本はたくさん読めば良いというわけではないと思う。
 どんだけ感銘したか。
 その深さが一番大切だと思う。


 しかしながら、若い頃は、ひたすら乱読しないと「本を読む楽しさ」もわからないものだとは、敬愛する小林秀雄氏の弁。
 30年以上も前に小林秀雄氏の読書論かなにかで記憶していることが今でも思い起こされる。


 今日も、小学生がふたり、男女仲良く、「1000冊の本を読んだで賞」を撮った写真が新聞にのっかっていた。
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 ただ、本の数だけを自慢するのではなくて、どんなに心が弾んで、どんだけ心から笑えたか、驚いたか、不思議だったか、そんなことを覚えていてもらいたい。

 若いときには、たくさん映画を見ろ、恋をしなさい、本を読み、レコードを聞きなさいと、よく先輩から言われたものだが、それは、ほんとうだ。

 10歳頃から20歳頃までに感動したそれらの音楽やら、小説やら、映画やら、恋やらは、絶対に人生忘れる事はない。

 いつまでも、卵の殻のように尻のあたりにまとわりついている。

  
 もちろん、社会人として世間で汗をたらすときには、そんな卵の殻は決して見せるものでもないし、自慢するものでもないが、夜遅く、アパートの電気をつけた下で、卵の殻を手にとって会話することも悪くはない。

 星の王子様の台詞で、どうして大人になったら、みんな子供のときの気持ちをわすれてしまうのだろう、という言葉を思い出す。星の王子さま (集英社文庫)/アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ

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 司馬遼太郎さんの言葉のなかにも、子供心が芸術をつくるというのもあった。
 どうも思い出せないが、確か、宮崎駿さんとの対談ではなかったろうか?

そんな気持ちをまったく失い、ただ金と権威だけをふりまわしている大人が今日新聞で大きく頭を下げていた。
 まったく謝罪の心もないくせに。

 エルピーダ。

 いやいや、ここの会社だけではなく、最近の日本の経営陣、しっかりしてくださいな。
 顔を見るだけで、会社の存亡はわかるものだよ。
 
 ハンサムとかそんなんではなくて、実に良い顔が昔の経営者にはあったものだと思うのは私だけだろうか?

負債総額4818億円で会社更生法を申請し、製造業としては過去最大の破綻となった半導体大手エルピーダメモリ。政府・日銀の円高無策や韓国メーカーとの激烈な競争が経営を圧迫した構図は、自動車や電機メーカーと同じだ。関連企業の連鎖破綻や、産業空洞化による雇用喪失懸念も強く、戦後ニッポンを支えてきたハイテク製造業が音を立てて崩れ始める序章との声も聞こえてくる。

 「為替が円高に振れている。円が独歩高となり、いかんともしがたい。企業の努力ではカバーしきれない」

 エルピーダの坂本幸雄社長(64)は27日の記者会見で、悲痛な叫びを上げた。

 同社は、1999年に日立製作所とNECの事業統合で設立された直後から破綻の危機にあえいでいた。それを救ったのが日体大野球部出身という異色の経歴で、外資系メーカーで辣腕をふるっていた坂本氏だった。

 一時はエルピーダの再建に成功したが、リーマン・ショック後に業績が再度悪化。公的資金の出資や主力取引銀行の融資を受け、米国や台湾メーカーとの提携を図ったが、有力な交渉相手だった米マイクロン・テクノロジーのCEOが今月3日、飛行機事故で死去するという不運もあり、法的整理を選ばざるをえなかった。

 信用情報に詳しい市場関係者は「エルピーダの下請け企業の裾野は広く、影響が懸念される。円高で利幅が薄いなか、エルピーダ破綻がとどめを刺す可能性は高い」と警戒する。

 かつて日本のお家芸と呼ばれた事業が危機にひんしているのは、半導体だけではない。自動車メーカーは海外市場でウォン安を武器にした韓国勢の攻勢を受けている。今期、軒並み数千億規模の赤字に転落する電機メーカーも深刻だ。




 それに、子供は実に戦いが好きだ。
 
 お人好しのお調子者の日本が韓国や中国に偉そうに教えを垂れて、気がついたらこんなものだ。
 ハングリーな人や国にはもう飽食日本の心では勝てるものではないと思う。

  子供心をとりかえし、初心にもどることは、こんな社長たちだけではなく、実はわたしたちも含まれている。