もりのなか     マリー・ホール・エッツ |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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マリー・ホール・エッツ嬢こころのサプリ    
<もりのなか・・・>
1895年、アメリカのウィスコンシン州の小さな町、ノースウッド生まれ。

 幼い頃は、近くの森でひとりで遊ぶのが好き。動物たちの様子を眺めたり、風の音を聞いて過ごすこが好きだったといいます。やはり動物好きの人なんですね。

 この「もりのなか」を読むとよくそれがわかりますね。
 エッツ氏はこの「もりのなか」が完成する前に他界。

 1959年に出版した「九つねたらクリスマス」でコールデコット賞受賞。

 「わたしとあそんで」で国際アンデルセン賞受賞。

 1984年、他界しております。


 若い頃から絵が好きなだけあって、デッサンがしっかりしていますね。
 森の中に「ぼく」が紙の帽子と、新しいラッパを持って入って行くのですね。


 そこでつぎからつぎへと出会う、動物達が可愛い。でも。意味深。

 まず、ライオン。

「ちゃんとかみをとかしたら、ぼくもついていっていいかい?」というわけで、ライオンが「ぼく」についてくる。

 そんなふうに、二匹のぞうが、ジャムをなめているクマや、おなかのぼけっとにあかちゃんカンガルーを入れたおとうさんおかあさんカンガルーや、年取ったこうのとりや、行列の大好きな二匹の猿や、なんにもしゃべらないおとなしいうさぎが、「ぼく」の行進についてきます。こころのサプリ    

 みんなで行進していくと、誰かがピクニックをしたあとがあり、そこでぞうが持って来たピーナッツとジャムをみんなで食べました。

 「はんかちおとし」をひとまわりしました。
 それからロンドン橋おちたもやりました。


 じっとしているうさぎの横で「ぼく」が鬼になってかくれんぼうをしました。目をあけると動物達はみんないなくなってしまっています。かわりにおとうさんがいました。


 これだけの物語なんですが、深いですね。

 「ぼく」いがいの人がくると動物がみんな隠れてしまってしまう・・・

 また私の深読みがはじまります。いろいろ考えてみます。
 そして、病床のなかでこの「もりのなか」を描いていたエッツの孤独と楽しみを再度こころのなかで、反芻してみます。

 

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