チャールズ・シュルツは漫画家の中でも尊敬している作家さんのひとりである。
売れる漫画家と、古典になる漫画家とはまた良くも悪くもタイプが違う。
芭蕉の「流行」と「不易」の違いか。
彼は今の日本の漫画家のようにシステム的なアイデアから、線書き、墨入れ、仕上げとメンバーがそれぞれ違うようなやり方ではなくて、すべて何から何まで、自分ひとりでやっているところに、芸術家としての矜持が感じられる。
日本作家でもそんな作家は少ない。
売れてくると絵が荒れてくる、絵が変わってくる。それはアシスタントが書くようになり、本人は楽志向をするからだ。こんな絵は子供心にがっかりきたものだ。
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<これはピーナッツの名前に変わる前の名前がついている時の作品である。ピーナッツという名前が軽すぎるのではというシュルツの思惑に反して、「ピーナッツ」はどんどんと売れて行った。>