わたせせいぞうの「♡カクテル」を読む。
「淀川長治の遺言」を深く読む。
小林秀雄初期文芸論集を読む。
芭蕉の岩波から出ている「芭蕉文集」を見ていて、おやっと、思う文章があった。
「絶えず芭蕉が日々の人生そのものを旅と観じていたことは、奥の細道冒頭に深い詠嘆をこめて書き出されている。・・中略・・絶えず芸術家としての追求を怠らない彼は常に旧染を払いすて新味を求めて進展して止まらない。それが旅ごとにその俳境を深め、光を加えて俳諧作品の成果となって示された。」
この芭蕉についての評はそうだなと納得しましたね。
やはり芭蕉でさへ新しきものに対して進展していったというところが妙に気になりましたね。
もちろんそのことが古典の中にあってもいいのでしょうが表現にははっとする新鮮みがなければ
次の時空にはつながらないということでしょうか。
おもしろやことしの春も旅の空 芭蕉
彼の旅は今の楽しきみんなで騒いでいくような観光旅行ではないです。
死をも覚悟して旅に出る事でしたから、句にも緊張感とそして暗さに酔わないユーモアがあります。
そんな彼の句が好きです。
またこんな句をぼそぼそ読みながら、ちびちび酒をやりながら、夜は更けて行きます。
明日は仕事なので12時までには寝る予定ですが、今日はとにかく、my rule の方向にひっぱっていけたのが気持ちが良いですね。
やっぱり好きなことをして生きていきたいと、了解した日でした。