朝八時頃起きて、珈琲。
やることが多すぎて何からやるか迷うが、今日は本の整理整頓をやる。
引っ越ししてから、なんとか15000冊ほどの蔵書を家の中に並べ終わったが、
最初は読み終わった本とそうでない本でわければいいか、と単純に思っていた。
読んだ本を一番近くの書庫に置き、そうでない本はぐちゃぐちゃでもいいと思っていたが、
わかりずらい。
ひらめいて、あれを読みたいと思った時に、探しあてることはできるが時間がかかることに気づく。
時間はマネーだ。そんな時間があれば違うことに没頭できる。
というわけで、今日は本の整理整頓をしようと思います。
最近はjazzの他にも、classicも、またがんがん聞きたくなって来ているので、どちらからいくか迷うが、
まずは、マイルス・ディビスから今日の一日をはじめよう。
Steamin'
1. Surrey with the Fringe on Top
2. Salt Peanuts
3. Something I Dreamed Last Night
4. Diane
5. Well, You Needn't
6. When I Fall in Love
ピアノ レッド・ガーランド
サックス コルトレーン
ドラム フィリージョージョーンズ
そしてトランペット マイルス・ディビス
やはり音がわかる人は、人の音色もわかるとくる。そう思う。
「何を演っているのかわからん」と酷評されていたコルトレーンを抜擢して育てる。
「カクテル・ピアニスト」と皮肉られていたレッド・ガーランドをひっぱってくる。
そして、マイルスを中心に、皆がんばってこのアルバムは飽和点を超えている。
人というのは不思議なもので「自分のために」がんばれ、とはよく聞くが、そんな性分ではさほどの
成果はでないものであると私は思う。
スポーツでも、芸術でも、教育でもなんでも、「何か 誰か その人 」のため、というように
第三者が出てくると、一気に強くなれるものですネ。
第三者の最たる物はもちろん神様ですけれど。
とにかくこれらの4人は音楽の神様の力を得て、すごいアルバムをつくりあげたものです。
1956年吹き込みとありますから、私が生まれた翌々年です。
この年にはビキニの水爆地下実験があり、日本登山隊がヒマラヤに初登頂に成功していたり、石原裕次郎の「狂った果実」がヒットしたり、「ビルマの竪琴」が制作された年ですね。
私は二歳であり、言葉が遅かった子と母からよく言われましたので、たぶんばぶばぶと、そのあたりを鰐のようにはいずりまわっていたのではないでしょうかネ。
そんな年にラジオからこのjazzが、かかっていたことでしょうネ
それからはや53年過ぎ、jazzの古典はゆらがないものです。
文学も音楽も絵画も、私は、どうも、アンチーク好みなような気がします。
アールデコやヌーボーや、古時計や、「赤い鳥」「それいゆ」そんな時代にひかれますね。
平均寿命は短くとも、皆、美に対して敏感だったでしょうネ。
「Steamin」の4曲目の「Diane」はリリカルな作品が「第七天国」という映画の主題曲らしい。私は見た事はないが、DVDになっているのか。
6曲目の「When I fall in love 」も「零号作戦」としてビクターヤングが書いたバラードを吹いている。
5曲目の「well you neednt 」は、セロニヤス・モンクというマイルスと仲の良くなかったピアニストの名曲をマイルスが採用したので、おもしろいし、この曲のタイトルも 意味深。
「あの竜巻が暴力的な力を俺の仲に残していったんだよ。」こうもマイルスは言っている。
小さな頃にセントルイスに来た竜巻のことを、マイルスは、はっきり覚えているという。
「俺は超自然的なことを信じる」そうも言う。
というわけで。
今日もスタート。