オーディオ評論家、池田圭のコンクリート部屋。
イギリス古民家風の母屋と別棟の書斎兼、オーディオルーム。
左側に見えるのが、大正末のウェスタン・エレクトリック社製の巨大なるスピーカーが印象的。
機能と使い安さをきちんと選んだらアンチークになってしまったらしい。
もはやここにある家財や筆記具、パイプ、葉巻カッター、蓄音機、ランプ、机、椅子などは、
すべて今では手にはいらないものばかり。
彼いわく、「今は二流のものしか造らないし、二流のものしか売れない時代なんですよ。家具もオーディオも本もね」
奥様がかれのこの徹底したダンディズムに嘆いていると、書いてあった。
でも、昔の女性はそういいながらも好きなようにやらせましたよね。
こんな男も女もひょつとしたら、なかなか、今はいないんじゃあないんでしょうか。