漫画の方が小説よりも才能が必要         huruhon |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
至高体験の刻を大切に
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朝、休み明けで、体調がいまいちなのは、ずーと机にすわりっぱなしの一日だと、足腰が弱るのかもしれませんね。
冷たいビールや茶ばかり飲んでいるのも、冷房とあいまって、よくないのかもしれません。若い人でも、汗だくだくになって、そのまま扇風機の風が気持ちがよいので頭に風あてたまま、寝込んでしまい、死んでしまった人が昔いましたね。

ビール瓶を冷やすときに、タオルを水に濡らしてビール瓶に巻きつけて、扇風機の風にあてていると急速に冷却するのと理屈は同じです。

しかも頭ですから、それはそれは、脳味噌が凍ってしまったでしょうね。

脳といえば、昨日の宮崎さんのテレビを見ていて「がたがた」だよ、という体調の悪さをかなりつぶやいておられましたね。もちろん笑いながらですので、冗談も半分あるでしょうが、アニメの仕事は重労働です。

私も小さなころは手塚治虫の「フィルムは生きている」や「鉄腕アトム」などを見て、僕も将来漫画家になりたい、と思ったものでした。確か、漫画家志望から小説家になられたかたは、以外に多いでしょう。小松左京さんとか筒井康孝さんとか、今でも筒井さんは漫画たまに描いてますもんね。

昔は漫画よりも小説の方が高級というイメージがありましたが、今、ほとんど誰もが口をそろえて言うのは、「漫画の方が小説よりも才能が必要」と!!!

でも、これはある意味であたってます。

谷崎潤一郎とか森鴎外とか夏目漱石みたいな超・文学にこだわる言葉の天才の人の「活字」と、普通の一般人の「活字」とはまた違いますが、いわゆる、現代の作家の「文体」や「活字」ぐらいでしたら、デザイナーやイラストレーターや漫画家はもちろん、政治家や主婦、あるいはプロのスポーツ選手でも書けないことはない、そう私は思います。

小林秀雄は、いい仕事をする職人や、専門家さんの文体はいいはず、と書いていました。実際に、湯川秀樹さんとかお坊さんの文は素晴らしいものがありますよね。

ほんとうは、「言葉」というものは、ランボーなんかは色彩までひとつひとつの言葉の中に見出したのですから、なかなか、むずかしいものなんです。ジョイスのユリシース、ダブりナーズ、など読んでも、これはすごい、こんな文体と文章は絶対に書けないなと思わせるものがありますから。

でも、それでも、アニメの仕事は重労働だと思います。

押井さんが55歳、宮崎さんが67歳。

若者にけっして劣らぬ仕事してますよね。

長老が尊敬される、理由はなんであれ、いい社会だと思いますし、これからの日本は、政治や経済などよりも、まちがいなく、文化に力いれて、その他の国々と差別化していくことが、生き残りの戦略だと思いますがね。

子供を相手にして、子供が日本のアニメや漫画や小説に感動して、いつか日本という国に行ってみたいとか、作者に会ってみたいとか、そんな夢を世界中の国の若者や少年少女が持ってくれれば、日本のイメージは今以上に良いイメージになるでしょう。その傾向は今でも少しずつ増大してますが、嬉しいことです。

良くも悪くも、日本のファジーさ、「いい加減さ」が、プラスに転じて、世界中の「宗教問題」やら「温暖化」の問題やら「食料問題」やらが、解決するのに日本のCULTUREが、少しでもお役に立てれれば、こんなに日本人として嬉しいことはありませんもんね。

麻生さんは、自民党という重たい錘を足につけられて、自由に動いている印象はありませんが、漫画やアニメにはめちゃ詳しいらしいですので、ここは彼に、世界中に向けて、日本の良いところを発信していってもらいたいものです。

そして、文句をつけられたら、文句を言い返すという、日本人としてのプライドも忘れずに、がんばってもらいたいものです。