「夫のことわかってますか」   渡辺淳一 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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 最近路面店で仕事が多く、外気にあたっているせいか、どことなく寒がりになったような気もする。
風邪ではないが、家でも、ずーと、ストーブをつけっぱなし。

渡辺淳一の「夫というもの」という男の為に書かれた本を読む。男だから男の心と気持ちがよく分っている。
彼が、あるとき、八木義徳先生とお酒を飲んでおられた時に、先生は80歳で奥様は60歳前後だと書いておられるのだが、たまたまそのお酒の席で、話がセックスのことになったことがある。

そのときに渡辺淳一は思い切って、ほんとに思い切ってだと思うのだが、「先生は今でもセックスをなさっていますか」と聞いたそうだ。

すると先生は、「もう年なので、妻とはセックスは出来ないが、そのかわり、夜休む時には必ず妻の手を握って、彼女が眠りにつくまで見届けているんだよ」とおっしゃられたと、書いてある。

良い話だと思う。
セックスとは単なる動物的な交尾ではないんだから、異性と異性が、お互いの体に触り合うことで、癒し合う行為であると思う。
そう思えば、西洋文化も良いところはたくさんあるのであって、頬を触れ合ったり握手をしたり、スキンシップが大事とされる文化である。

50歳を過ぎた男が読むと具体的な生きる処方が書いてあり、この本一冊で、中央線に飛び込むことから回避されるのであれば、1470円はなんと安い買い物であるか。
ブックオフならば、その半額。ラッキーならば、105円で手に入る一冊である。

体には一袋のビタミンC
こころには一冊の本

というところでありましょうかね。