Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait

Jean Cocteauの言葉
”人生において人は何かをしなかったということ以外に
後悔するものはない”です。

父が亡くなって、法定相続情報一覧図を

作ることにした。

 

人生初。わからないことが多かった。

そして区役所と法務局の対応の違いもよく分かった。

 

父の出生から死亡までの連続した戸籍が必要なので

父が死亡したときの本籍地の市役所に

法定相続一覧図を作るから出生~死亡までの戸籍が

ほしい、と郵送で申請した。

電話でも確認した。

 

後日書類が届いたんだけど

なんか、昔の手書きの縦書きの戸籍もあれば

今バージョンのものが混在した戸籍だった。

 

もちろん相続人の私たちの分も準備した。

兄は海外在住なので、その国の日本領事館で

住所を確認する書類を作るなどもした。

 

法務局に持って行ったら、なんと。

父の戸籍の書類が足りない、と。

 

「出生から死亡までの連続したもの、と

ここにも書いてあるんですが。何を申請したんですか?」

と聞かれた。

 

「この一覧図を作るから出生から死亡までが

わかる戸籍を、と郵送でも電話でもお願いしたら

これが届きました」と冷静に答えました。

 

”何を申請したのか?”は余計な一言やな。

聞きかたどうにかならんのか!!!と

心で思ってしまってムカッとしてしまった。

と同時にあの市役所はなぜこの書類を…?

とも思いつつ。

 

しかし足りないことは事実。

 

今は広域交付というのがあるので

私が住んでいる区役所に事情を説明して、

今手元にある書類を全部見てもらって

足りない分を出してもらうことにした。

 

区役所の人が見てもやはり足りなかった。

 

「すみません、私が見方をわかっていなくて…」

と話すと

「大丈夫です、こちらで確認して出します」と。

 

 

そうか。

法務局は「わかった上で提出に来ている」

区役所は「わからないだろう人が窓口に来ている」

前提が違うんだと気づく。

 

 

法務局の対応は陸運局と似ていた。

前住んでいたところで車のナンバーを変えるのに

自分で書類揃えて行ったんだ。

周りは車屋さんや仕業っぽい人ばかり。

 

だからかな、私が初めて手続きすることを伝えると

「わからんくせに来たの?」的な対応だったんだ。

 

しかし陸運局も地域によって違う。

今住んでいるところの陸運局は非常に親切だった。

 

法務局も同じような場所。基本は仕業の人が来る。

もしくは不動産など仕事で慣れた人ばかり。

 

法務局も陸運局も書類は揃ってて当然、

イレギュラーに対応できる知識がある人が申請に来る、

という場所なのだ。

 

まぁ申請するのに書類を揃える、というのは

当たり前といえば当たり前のことなんだけども。

 

国民がやらないといけない手続きなのに

初心者お断りみたいな空気はなぜ?

と思ったわけ。

 

夫に言ったら、国民全員ができたら

仕業の皆さん廃業やな、と。

 

私も仕業の資格取ろうかな(爆)

 

 

区役所で足りない分の戸籍を全部そろえてもらえた。

ちなみに3つの戸籍謄本がプラスされていた。

…足りなさすぎただろ(爆)

 

お礼を伝えると、職員さんは「なんで?」みたいな反応。

貴女の”当たり前”、その優しさに涙が出そうになったよ。

 

 

くっそー!この経験を絶対に糧にしてやる!!

 

法定相続情報一覧図が出来上がってから

また手続きの嵐である。

頑張る。頑張るのである。

かなりの一気読みで読了。

 

専業主婦朋美が突発的とも思える

家出から話が展開する。

 

朋美の行動にはハラハラした。

専業主婦が長く、自己抑制や諦めの中で

生きてきたからか、

いったん解き放たれた好奇心が収まらない。

が、見通しが全く立てられないのと世間知らずで

いろんなことが起きていく。

 

謎の老人山岡は、最後も謎だったけれど(爆)

いいことを言った。

私の言葉で要約すると

人の荒野に乗っかるな、

自分の荒野で勝負しろ

というような内容。

 

そうなんだな。

どれだけ人に尽くしたところで

(人の批判をしたり、も同じだね)

自分の根本の問題が解決するわけじゃない。

向き合うべき荒野はどこなのか、だ。

 

あのポーチの送り主は誰だったのかなぁ。

(私が読み飛ばしていたかも??)

車の盗難に関しては謎の人物だらけだから

送り主も送った意図も謎のまま??

 

 

家族が”整えた”世間体や体裁の下は荒野だった。

 

そのことに気づいていたのは二人の子たち、

長男も気づいていたのだろうけど

うまくすり抜けていた印象。

荒野のひどさを次男が体現していたのだろうと思った。

 

だからその荒野を”抜け出た”母朋美の元に

行ったのかもしれない。

しかし母もまだ完全に抜け出ていたわけでもなく。

 

いろんなことが起こり、

世間体や体裁が全部剥がれ落ちた家族は

この荒野に再び集まり、

再スタートするのだろう。

 

スピード感があって展開が読めなかったから

面白かった。

連作のミステリー。

 

ミステリーというか人間模様のドラマというか。

ちょっとした嘘のはずが勘違いやすれ違いを生んで

今につながっている。

その嘘がなければ、この”今”はないのだ、

 

風が吹けば桶屋が儲かる、という言葉が合うのかな?

バタフライエフェクト?

 

きっと私たちも

ある日ある時の、ある人の一言に勇気をもらって

今を生きている、そういうこととつながっている気がした。