与論島の野鳥 No62 アマサギ | さすらいの風来簿

与論島の野鳥 No62 アマサギ

「広報よろん」 平成6年(1994年)6月30日発行 第196号

 

 

 

・アマサギ

     サギ科

        方言名:

 

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「今年は暑いね」が、挨拶がわりになった。


空梅雨冷夏だった去年とは打って変わって、梅雨が明けたとたん猛暑になった。


今年の梅雨は雨が多く、涼しい日が続いていただけに、なおさら暑さを感じる。


梅雨には雨が降り、明ければ暑い夏が来る。
本来日本の気候はこういったもので、今年は暦通りに季節が動いているのかも知れない。


植物の生育には都合がいいと知人が言っていた。


夏が暑いと翌春は杉花粉が大量に出るとか。
花粉症の方はご用心を。
なんてことを言っている場合ではない。


梅雨が明けてやっと一週間だというのにすでに夏バテ状態。
体重も1キロ減った。


涼しくなるまでには十数週間もあるし残暑も厳しいに違いない。


秋にはミイラがこの原稿を書いているのかもしれない。


春には猛烈な花粉症に襲われるに違いない、あーどうしよう。
などとぶつぶつ言っていたら、取り越し苦労症だと一笑された。


それにしても暑い。
こう暑いと幻覚まであらわれる。


この時期いるはずのないシラサギの姿がちらついたりする。


陽炎のむこうに長い首がゆらいで見える。


ひとつ、ふたつ、・・、10、20、・・40。

あ、飛んだ。

アマサギだ。

 


 

 

幻覚ではない。
何やってんだこいつら。
今ごろは繁殖地で子育ての真っ最中のはず。


「夏鳥異変でしょうか」と同行のSが言う。
意味不明。
急な季節の変化に頭が変になったのか。


過去のデータを調べたら、6月末から7月の初めにかけて1羽もしくは数羽確認された事はあったが、いずれも一両日で姿を消している。


こいつらみたいに群れで継続して見られるのは珍しいようだ。


島で繁殖する気なのだろうか。
あるいは繁殖したのだろうか。
若鳥らしい数羽も混じっている。


もちろん過去に繁殖の確認は無い。


「まあしかし自民党と社会党が連立する世の中だ。何が起こっても不思議はないでしょう」とまたもやSの意味不明な発言。


調べる価値はありそうだ。


餌場と集合場所とねぐらを行ったり来たりしている。
集合場所には巣らしきものは見あたらなかった。
ねぐらは薮の奥にある。


調べてみたいがそこまで突進していく気力は今は無い。


おそらく木のてっぺんや枝の先に、粗く小枝を積み上げて巣を作ると思われるので、外からでもすぐに分かるはずです。


もしやと思われる構造物を見つけた方はご連絡を。


なんだか支離滅裂になってしまった。
暑さボケのせいだ。


こんな時に原稿を書けと言う方が悪い。
お叱りは編集担当者へどうぞ。

                                               (ヨロン野鳥友の会)

 

【参考】

 

 

 

 

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