与論島の野鳥 No36 コガモ | さすらいの風来簿

与論島の野鳥 No36 コガモ

「広報よろん」 平成3年(1991年)2月28日発行 第164号

 

 

 

・コガモ

     ガンカモ科

        方言名:

 

* 残念ながら写真がないのでYouTubeの映像で・・・

 

 

 

2週間ほどまえから、農業用の貯水池にコガモが3羽滞在している。
ハトぐらいの、小さなカモで、雄はお尻の方に黒線で囲まれた薄黄色の三角班が特徴で、春と秋の渡りの途中立ち寄る事が多い。


おそらく、これから何千キロもの旅をするための体力がいるのだろう、さかんに水面を泳ぎ回って餌を探していた。


かつて自然の池や休耕田があった頃は、何種類ものカモがやってきて羽を休めたり、餌を取っていたが、安心できる水場が減ったせいか、渡来数が減ってきている。


中学校の池には今でも時々、コカモやマガモ、オナガガモ、ヒドリガモなどが、アヒルの群れに混じっていることがある。
人目の多いところでもアヒルがいると、安心するのだろう。

 

                                         中学校の池です。風来坊が挿入しました。


ところで、中国には「鴛鴦(えんおう)の契り」という言葉がある。


鴛鴦とはカモの仲間のオシドリのことで、日本でも「オシドリ夫婦」などと、幾久しく仲睦まじく・・・・・・という意味で結婚式のスピーチなとでよく使われるようだが、あれは嘘である。


カモの仲間は、夫婦でいるのは繁殖期間だけで、子育てが終わると、さっさと別れてしまい、次の年は別の雌とつがいになる。


したがってオシドリ夫婦とは(個人的な見解だが)、一年で別れてしまう夫婦に対して使うのが正しいのではないだろうか。
                                               (ヨロン野鳥友の会)

 

 

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