NHKのラジオ、総務省の見解 | さすらいの風来簿

NHKのラジオ、総務省の見解

きょうは、長くなります。
まぎらわしいはなしです。
気長にお付き合いください。

ヨロンでは、ラジオの環境がよくありません。
総務省、NHKに物申したいのです。

その前に、法規を確認しましょう。
放送法です。


第二章 日本放送協会
    第一節 通則
(目的)
第七条  協会は、公共の福祉のために、
あまねく日本全国において受信
できるように豊かで、
かつ、良い放送番組による国内放送を行い又は
当該放送番組を委託して放送させるとともに、
放送及びその受信の進歩発達に必要な業務を行い、
あわせて国際放送及び
委託協会国際放送業務を行うことを目的とする。

   第二節 業務
(業務)
第九条  協会は、第七条の目的を達成するため、
次の業務を行う。
5  協会は、中波放送と超短波放送とのいずれか
及びテレビジョン放送がそれぞれ
あまねく全国において受信
できるように措置をしなければならない。

(苦情処理)
第十二条  協会は、その業務に関して
申出のあつた苦情その他の意見については、
適切かつ迅速にこれを処理しなければならない。


中波放送とは第一放送、第二放送のこと。
超短波放送とはFMのこと。


「あまねく」の文言が2度。

ヨロンのラジオの現状。
ヨロンは、鹿児島局と沖縄局が受信できる(はず)。

第一放送
・徳之島局  1,341kHz:昼はかすかに受信できる。
              夜間、受信不可。
・名護局     531kHz:昼夜とも受信可。

第二放送
・徳之島局  1,539kHz:昼はかすかに受信できる。
              夜間、受信不可。
・那覇局    1,125kHz:昼はかすかに受信できる。
              夜間、受信不可。

ヨロンは「あまねく」に入らない



ヨロンのK議員が、
総務省九州総合通信局放送課に問い合わせた。

回答が届いている。

灰色が回答。
黒色はボクの意見。


・NHKラジオの受信状況については
以下の通りと認識しています。
中波放送は昼間においては、
ほぼ全国をカバーしているが、
夜間に外国電波の混信妨害を受ける地区が存在する。

与論町内でのラジオ受信については、
NHK鹿児島の中波放送(AM)中継局が
名瀬(第1、第2:1kW)・
徳之島(第1、第2:100W)に置局されているが、
昼・夜間受信が厳しい状況。

沖縄の名護にNHK沖縄第1:1kWが置局されており
名護中継局からの放送が受信可能な状況である。

エフエム放送の中継局は沖永良部の知名に
NHK鹿児島FM:100Wが置局されており
与論町の全域で受信可能である。



「中波放送は昼間においては、ほぼ全国をカバーしている」
とあるが、カバーの品質が問題である。
昼間であっても、季節により、
また天候により、受信感度が変動する。
「あまねく」等しい条件で受信している状況ではない。
FMを「与論町の全域で受信可能である」とあるが、
FMの品質を保証していない。
雑音が多く、クリアな音質ではない。


・中波放送(AM)の受信改善について
中波放送用の周波数割当は、国際的に逼迫しており、
新規中継局用としてのチャンネル割当は、
国際調整等含めて極めて厳しい。
(中波放送中継局の置局は事実上困難)

NHK沖縄の名護中継局の中波放送受信若しくは、
鹿児島の知名中継局のエフエム放送を
受信して頂くようお願いしたい。

  
できないことを並べて、法令を遵守しない態度は、
コンプライアンスの観点から問題ではないか。
法を遵守すべく手段を考えるのが役所の仕事であろう。

「名護中継局の中波放送受信」とあるが、
名護局は第二放送を中継していない
第二放送の解決にはならない。


・NHKへの指導等
NHKに対しては、夜間のサービスエリアの把握と
混信改善の要請を行っており、
NHK鹿児島放送局でも鹿児島の南西諸島についての
受信状況改善について部内的には
検討されていると聞いている。


聞いているだけらしい。


・防災上の観点からのご懸念について
鹿児島の中波放送が受信できない
夜間の情報伝達について懸念されておられるが、
テレビ、ラジオ以外にも例えば、自治体防災行政無線や
コミュニティ放送局などの選択肢があるので、
地域の特性に応じた最適なシステムの構築について
地元自治体にご相談して頂ければと存じます。


何を言っているのか全く理解できない。
「鹿児島の夜間の情報伝達の懸念」が
「自治体防災行政無線」「コミュニティ放送」と
どう結びつくのか理解不能。
防災無線で鹿児島の情報が得られるのか?
コニュニティ放送がNHKのニュースを流すというのか?
NHKの「あまねく」受信できるように
措置しなければならないという義務を投げ出し、
ほかにあたれ、と言っているではないか。
我々は法令を遵守しませんと宣言している。


・最後に
NHKラジオ放送の受信改善については
NHK全体の事業計画の中で検討されるものであり、
九州総合通信局としても住民の方から要望があれば
NHKにも伝えますが、
基本的にはNHKに対してご要望して頂きますよう
お願い申し上げます。


総務省は何もしない、
ということがよくわかった。


ヨロンのラジオについては、
TOSHIJIさんも、
NHKに要望してくれた。

TOSHIJIさん、
ありがとう。






「ふうらい簿」
アルゼンチン編、
「再びのパタゴニア」第36話が、
UPされました。