久しぶりの列車旅  | ”明日は何処へ”

”明日は何処へ”

平成30年春に定年退職した初老の爺が、
豆柴タロウと伴に目を凝らし耳を澄ませて、
日本のいいとこ発見の風まかせ行脚。

 

藤枝から生田まで、在来線で日帰り 

 

今日は、小田急線の生田駅のそばにある、

母(97歳)が入居している施設へ面会に行きました。

 

いつもはマイカーで往復460キロをドライブしていたのですが、

今日は一人でもあったので、のんびり在来線で行くことにしました。

 

朝8時前に家を出て、バスでJR東海道線の藤枝駅へ。

そこから鈍行列車でまずは「小田原」を目指します。

 

 

清水駅を過ぎたあたりから、車窓に富士山が見えだしてきます。

六角精児さんみたいに、朝から「呑み鉄」もやってみたかったのですが、

さつがに通勤者多い普通電車だったので、缶ビール:プシューはできませんでした。

 

 

富士川の鉄橋を渡ると、今度は左側に壮麗な富士山が見えます。

 

 

見事な傘雲、天気が崩れる前兆です。

 

最初に乗った在来線は、熱海止まり。ここで乗り換え。

 

 

オフシーズンで平日でもあったので、伊豆方面へ行く観光客の姿は

少なかったです。

 

小田原提灯で有名な小田原駅に到着。

ここからは、小田急線で生田を目指します。

ロマンスカーを横目で見ながら、急行列車で。

 

東海道線では、読書(重松清著「旧友再会」文庫本)に夢中になっていたので、

小田急線はほとんど夢の中でした。

 

「旧友再会」~高齢者の枠に入った昭和生まれの男たちの短編物語集。

         再就職、離婚、親の介護、家族など、気が滅入るような

         話ですけど、それでも前向きに生きていく

         おじさんたちの物語でした。

 

町田駅から鈍行に乗り換えて、生田駅に着いたのが

12時30分。

 

駅周辺のファーストフード店は、ちょっと気が引けて。

 

小田急線のお洒落な沿線で、こういうお店があると安心します。

 

さっそく入店。

わたしより年配のご夫婦で切り盛りされていました。

 

旦那さんは、スーパーカブで元気よく出前も。

 

自動でない入口の戸、昔ながらのビニール張りの椅子

 

 

肉野菜定食を注文しました。昔懐かしいおふくろの味でした。

 

 

お腹を満たして、母と面会。

認知症はないので助かっていますが、昨年暮れから車椅子が

手放せなくなりました。

 

生田駅の隣々の「百合丘」に両親が最後に住んでいた家があります。

今は空き家です。

 

私も静岡へ就職する前、大学4年生の1年間ほど住んでいました。

仏壇に御線香をあげるため、二駅分歩いて実家に行きました。

 

 

40年前と景色が一変。

当時は、雑木林の間にポツンポツンと造成された宅地があった程度だったのですが、

 

 

今は、斜面にぎっしりと家また家です。

 

坂道のある住宅地、眺めも日当たりもいいので高級感があって

憧れの地だったのですが、年を取って車も運転できなくなると、

これほど住みにくいところはないようです。

 

両親も晩年はサービス付き高齢者住宅に転居しました。

 

 

懐かしき「百合ヶ丘駅」です。

住んでいた1年間は、この駅から学校?(アルバイト)へ行くために使っていました。

 

浅草雷門そばのとんかつ屋さんでアルバイトしていたころは、

帰りはいつも午前〇時ころ、この駅に降り立っていました

 

往路とは逆、小田原駅まで小田急線、

小田原で東海道線に乗り換えて藤枝へ帰ります。

 

 

小田原で駅そばの「箱根そば」を。

辛味肉そば ~ 寒い日の駅の立ち食いソバ

ほんとうに美味しいんですよね(*^^)v

 

午後八時過ぎ帰宅 ~ 12時間の小旅行でした。