12月3日(日) 晴れ 朝は氷点下・昼間はポカポカ陽気
このところ、鹿が獲れるだけの日々が続いております。
メンバーの顔つきにも焦りが見えてきました。猪を獲りたい!との思いです。
と、云っても先週の土日の猟果は鹿が3頭でした。それも三田市のKさんの独壇場で3頭共、Kさんが
仕留めました。今季4頭目のサインを出してご満悦です。
そして、昨日の土曜日の獲物は鹿1頭。 撃ち手は最長老Nさん、老いて益々盛んな猟欲で、この日も一番高い
マチ場に陣取ったお陰です。(まだまだ、足腰は達者です!口もですが・・・)
こちらも、負けじと4頭目をアピールしている伊丹市のNさんです。
さて、本日ですが、猪を狙って本命の猟場に行きました。犬は郵便局長さんの北海道犬「宙」と四国犬「夏」の
夫婦を投入しました。
「夏」は10月5日に7頭もの仔犬を出産したばかりで、少々お疲れですが山では張り切っています。
放犬してから暫くすると、勢子から「犬が猪を起こした!」との無線が入ってきますが、隣の山で起こした模様です。
キャン!キャン!と和犬特有の鳴き声が響きます。勢子の郵便局長さんが現在の山を一旦降りてから、
鳴き声のする山へと登り始めたのですが、間に合いませんでした!残念!
しかし、帰ってきた犬たちは猪に切られた様子で、前足の付け根とお腹周りから血が出ています。
時間は充分にあったのですが、傷の手当てのために早仕舞いで切り上げました。
従って第2ラウンドは猪三郎犬の出番ですが、肝心の猪三郎の腰の具合が芳しくありません。
忌々しい「脊椎管狭窄症」の所為です。
猟師小屋でコーヒーをすすり乍ら、作戦会議をしていた時に、郵便局長さんが「ほなら、私が勢子をやりましょか?」と申し出がありました。
第1ラウンドが終わったばかりで、疲れているだろうに、心優しい申し出に恐縮しながらも甘えることにしました。
そんな訳で、使役犬は猪三郎の若犬「クマ」と、老犬ながらも猪にかけてはベテランの「クロ」を投入することにします。北海道犬の「姫」はこのところ、仔犬「福」ちゃんのベビーシッター役なので出猟する訳にはいきません。
と、云うのも、例の「福」ちゃんが我が家に来てからは、寂しいのか夜泣きがひどくて、完全に睡眠不足状態になりました。佐用町の夜は氷点下の寒さですから、戸外の犬小屋では、体温調整のできない仔犬は凍えてしまいます。
そこで、玄関の中に入れて毛布を引いて寝させるのですが、寒いのと寂しいので90分ごとにギャーギャア!と
悲鳴を上げられては、堪ったものではありません。
そりゃあそうですよね~・・・ つい先日までは、両親と7匹の兄弟と一緒になって遊び廻り、夜には身体を寄せ合って暖かく寝ていたのが、180度違った環境になった訳ですから・・・。
そこで、ウチの3頭の犬の内から、ベビーシッターを見つけることにしたのです。
13歳のクロは、歳なので自分のペースでゆっくりと暮らしたいので、仔犬がじゃれついてくるのが大嫌い。
若犬クマは好奇心があって遊び相手には良いのですが、夜の添い寝まではしてくれません。
北海道犬「姫」はクマを育てた経験からか、母性本能が戻ってきたのかピッタシ!です。
凍える夜には、乳飲み子に乳を飲ませるポーズでお腹に抱き寄せて暖かくして、朝まで静かに寝てくれるので
猪三郎の睡眠不足もすっかり解消しました。
そんな訳で、出猟できるのはクマとクロの2頭です。
郵便局長さんの勢子で放犬されました。
ものの10分もしない内に、勢子から「クマが啼いて猪を起こしたで! クロも付いたで~」と、嬉しい知らせが
無線機に入ってきます!
GPS携帯で犬の軌跡を見ると、猪を起こした場所から山奥へ向かって追走をしています。 猪三郎からは
700メーター程の遠くですが、暫くすると奥の方で方向転換をして、猪三郎の方に近づいて来ています。
このままだとマチより更に下を通るので、GPSを見ながら移動していると、バキッバキッと枯れ木を折る
音と共に、雑木林から猪が飛び出してきました!
雑木林の下は草原と云うか広っぱで障害物はありません。姿丸出しで走っています。
ライフルスコープで捉えて、肉の歩留まりが良いように、頭を狙って、ゆっくりと引き金を引きます。
んっ? 引き金が落ちません! しまった!安全装置を外していなかった!
ラッキーなことに、まだスコープの視界に入っています。 慎重に狙いを定めてパーンと1発!
乾いた銃声が谷間に響くと同時に、走っていた猪はドサッと崩れ落ちました。即倒です。
獲物に駆け寄る途中にクマが駆けつけて来ます。クロも遅れてやって来ました。2頭共、獲物に咬みついて
勝利に浸っているのですが、ヨシヨシと褒めてやって引き離しました。
引き離さないと、お互いが所有権を主張して、そのうち大喧嘩になってしまいます。
近くの猟友も駆けつけて、祝福の写真を撮ってくれました。
猪のこのポーズは、猟友のNさんの演出でドイツ式と云うらしいのです。
腹ばいに寝かせて、口の中に棒を入れて迫力を出しています。
猪の重さは、腸抜き(わたぬき)で50kgクラスだと思います。メタボなメスなので上質の肉が取れることでしょう。
と、いう訳で、猪三郎の獲物第1号は、クマ・クロのお手柄と勢子を代わってくれた郵便局長さんの
おかげで、立派な猪と云うことになりました! 猟隊では3頭目の猪です。