今年の疎植は? | NPO法人 はりま田舎暮らしの会

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6月6日(月)  晴れ

 
失敗続きの「自然農法稲作」の田植えは先月の24日に完了しました。
田植えから13日目の今朝の様子です。
 
今年は念願の一坪当たり、36株の疎植が出来て満足しています。
それと云うのも、田植え機がスーパーデラックスになったのです!。
 
昨年までの猪三郎の田植え機は(中古で5万円!)株間のピッチをどんなに広げても20センチが限度でした。一昨年は18センチの株間だったので、4条植えを、1条抜いてわざと3条植えにしてみたり、
4条で走って、帰り道は、1条分の隙間を作ってみたりで、苦労したものです。
 
幸か不幸か、今年は5万円の田植え機がストライキに入り動きません!
日ごろから仲良くしている、Kさんの田植え機をお借りすることができたのです。
Kさんの田植え機は120万円! 5条植えで、稲を植えると同時に、一株分の肥料と除草剤が株元に
散布される仕組みになっているので、刈り取りまで、手を入れることは必要ないという省力型です。
 
肥料に至っては、コーティング剤で、稲の成長に合わせて必要な養分が溶けだしていくのだそうです。
猪三郎の稲作は、有機栽培・減農薬栽培なので、その便利な仕組みはパスして、疎植機能だけを
利用しました。
Kさんの田植え機は、株間を最大28センチまで伸ばすことが出来るのです。
 
慣行農法の人は、普通15センチか、18センチで植えていますから、28センチがどれだけ疎植か
お分かりいただけると思います。
 
その画像が、こちらです。 条間は30センチ(北海道以外は全国30センチに統一されています) 株間は28センチなので、ほぼ正方形に見えますよ。
 
スケールで計ってみました。  条間30センチです。
 
株間は28センチです。
 
農薬を使っていない田んぼには、オタマジャクシの他にこんなエビが大量に発生しました。
どのエビも体に藻をくっつけていますよ~! 生物多様性のお手本みたいになってきました!
 
ご近所のFさんの田んぼを測らせてもらいました。 株間は18センチの様です。
 
条間はやはり、30センチです。
 
疎植のメリットは稲の生育上、丈夫な稲になるとか1株当たりの専有面積が広くなるので、しっかりと栄養の行き届いたお米が出来ると云われていますが、一番判り易いのが、コストの問題だと思います。
 
15センチ・18センチで植え付ける慣行農法では1反に付き20枚の苗箱を植えるのが普通です。
猪三郎の田んぼは2枚で3反4畝ありますから、慣行農法方式で勘定すると、68枚の苗箱が要ることに
なります。
 
しかし、猪三郎は実際35枚で、植え付け完了しました。
猪三郎は苗箱1枚¥700円で購入していますから、その差は大きいですよ!
それでもって、収穫量はほぼ同じ、いや、疎植の方が多いという人も居ますから、メリットが有るのです。
 
今年の田んぼに余分な隙間は作りませんでしたが、完璧な疎植にすることが出来ました。
 
猪三郎の田植え機が来年もストライキ中でありますように・・・!
(取りに来られる方にはお譲りしようかナ! 価格応談で~す)