その後依頼人は親戚一同を集め今回の惨事について説明を行った後、タクシー会社とドライバーを訴えた。
祖母は診断の結果認知症と診断され、24時間態勢の施設に入所した。


裁判を傍聴した事により、詳しい内容を確認する事が出来た。

主犯のタクシードライバーは、たまたま乗せた祖母を目的地まで送った所運賃とは別に1万円を渡された。

これはいい客を見つけたと携帯電話を教えた所、翌日連絡を貰い運賃とは別にまた1万円をくれたのだ。

そこで親密になる為に、祖母にお土産を持って行き家に上がらせて貰った。

お茶を入れに祖母が立った時に、カバンから札束が顔を覗かせていた。

その後子供が産まれた話をしたらその場でお金を数え20万円渡され、翌日も子供の話をしたらお金を渡して来たのだった。

またなぜ離れたデパートに行ったかについては、昔旦那とよく行ったデパートのレストランの話を聞いて近くのデパートでは運賃が安いので、わざわざ15キロ離れたデパートに連れて行ったのだった。

そして夜には仲間のドライバーを連れ祖母の家で寿司を食べるたり小遣いをもらう事が日課になっていた。

株券や金の延べ棒も押収された。

盗んだのはいいが換金方法が分からなかったのだろう。

しかしドライバーは盗んだのでは無く、祖母がくれたと最後まで言い張っていた。

実際にくれたとしても常識の範囲外の事である。


仏壇で微笑む旦那の写真を見ると、どことなくドライバーの顔に似ていた・・・。

祖母は旦那の面影のあったドライバーを「お父さん」と呼んでいたらしい。