宮崎 妻線代替バスの衝撃 | ハンター湘南の旅ブログ

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前々から暖めていたネタですが…

 

ある日、時刻表の会社線欄を眺めていて、軽いショックを受けた。

(2017年12月撮影)

 

宮崎交通の西都~村所(西米良村)が1往復減らされ、3往復になっているではないか!

2020年に朝の上り1本と夕方の下り1本が廃止されたらしい、ずっと気づかなかった。

たかが1往復廃止だが、これによって西米良村方面から通える高校が一切無くなった。

 

西都市の2校、妻高校と西都商業が統合され、新たに「妻高校」になるなど、過疎化が進行しているのは分かるが、唯一、定期客で賑わっていると思っていた便が無くなるとは衝撃的だった。

 

現在、代替スクールバスや区間便も無いようで、至近距離の平野部なら自転車が使えるが、同じ西都市内の北部一帯も通学時間の公共交通が無くなったに等しい。

かつての国鉄妻線の終着駅だった杉安地区の中学卒業生も下宿を強いられるわけだ。たった2駅の近さなのに。

 

妻バスターミナル(2017年12月撮影)

 

もともと学校付近に僻地(村所以遠など)対策の寮があり、バス1往復削減と同時に沿線の生徒は実家を離れ引っ越したのだろう。

しかし、寮の定員には限りがあり、例えば、遠方から妻高校の合唱部に入りたい生徒が再び増えたりしたら、抽選になって外れたりして、かなりの家賃負担になる。

 

最近は私立の宮崎学園(旧宮崎女子)に押されがちだが、全国有数の妻高合唱部は健在で、かねてから定期演奏会へ行きたいと思っているが、遠くてなかなか難しい。

 

西都~村所のバスは、かつては国鉄バスとして運行され、県境を越えて熊本県の湯前駅まで繋がっていた。

 

現在も村所から西米良村コミュニティバスが熊本県まで結んでいるが、いつ廃止や休止になるかわからないから、早く乗っておきたい。

人口約1000人の村が県外へ路線バスを走らせるのは大変な負担だし、今後も乗務員を確保出来る保証はない。

 

いっそのこと、バス停の少ない県境区間では、例えば週末の便などでは地元出身テノール歌手・米良美一さんの歌声を車内に流したりしたら、話題になって満席近い乗客が乗ってきたりして活性化するかもしれない。

 

なお、村所付近では宅配便をバスで運ぶ新たな取り組みが始まっていて、その収入で赤字をいくらかカバーして好調なのかと思っていただけに、2重にショックである。

 

金剛バス、じゃなかった貨客混合バスは、さらに普及するのであろうか?

 

ところで大阪の旧金剛バスは最近全く話題にならなくて残念

引き継いだ4市町村コミュニティバス新しい愛称は

「金剛ふるさとバス」

に決まったそうだ。お近くの方はどうか乗りに行ってあげて下さい。