Hungry spider -3ページ目

Hungry spider

ブログの題名は、たまたま聴いてた曲が槇原敬之さんの「Hungry spider」だったというだけで、特に腹が減ってるわけでも蜘蛛が好きなわけでもありません。

2~3時間ぐらい寝たところでなぜか目が覚めてしまった。


酒を飲むと翌朝早起きになるけど、こんなに早く起きたのは初めてだぞ?と思ってぼーっとしていると、部屋の外から外人の騒ぐ声が。


きゃつらかと思い、ムカついてドアをあけると、そこにはイタリア人ぽい男と女が2人ずつ、ろうかに座りこんで雑談していた。



俺の方をみて、ハローと声をかけてきたので、

(ハローじゃねえ、と思って)「It is 1:30 now. So, why don't you talk in your room?

と言うと、女の一人が「Oh, sorry. Did we waken you up?」と聞いてきたので、そのまま「ヤー」と言うと、それから15分ぐらいした後、騒がしい声は聞こえなくなった。



しかし、目が冴えてしまって眠れない。


再び帰りの便の事も不安になってきて、時計を見ると2時。日本時間で朝10時。

つい日本の旅行会社に電話してしまった。


「今どんな感じですか?」と旅行会社に聞くと、「まだ交渉中なのでわからない」との事。


昨日の今日で、そりゃそうだよな。我ながら気が小せえな。と思い、再びふとんにつくといつの間にか寝てしまっていた。

続いて、おもちゃ博物館と中世犯罪博物館に行った。


おもちゃ博物館は世界中の人形が展示されていて、その中の操り人形が物珍しい程度だったが、中世犯罪博物館は、ローテンブルクで昔から使われてきた拷問の道具が多数展示されていて、よくこんな拷問を考え付くなとある意味感心してしまうようなものばかりだった。


大体は、針の椅子に座らされたり親指をつぶしたり、とグロテスクなもので占めていたが、その中に喧嘩している女2人首かせでつなぎ、口げんかをやめるまで大衆の笑い物にする、というものがあって、俺的にはこれが一番ツボだった。



Hungry spider-1

操り人形(おもちゃ博物館)


Hungry spider-2

女同士の喧嘩用の首かせ


その後城壁に沿って一周散歩していると、途中で7,8人の小学生グループと一緒になった。恐らく近くの小学生が遠足か何かで来ているのだろう。


なぜか歩くスピードがそれほど変わらなかったので、しばらくの間一緒に回ることに。何人かは俺をみて「ハロー」とか「コンニチワ」とか声をかけてくれた。


そうしているうちに、なんだか急に彼らと一緒に写真を撮りたい衝動に駆られて、少し恥ずかしかったけど頑張って声をかけてみた。


最初は小学生の一人にカメラを渡して写真を撮ってくれ、と言うと、英語は通じないみたいだったけど、言いたいことはある程度わかったらしく、快く承諾してくれた。


ついでに横でボケーっとみている小学生たちにも「一緒に写真に入らない?」と聞いたらごく普通に加わってくれてちょっと嬉しかった。

後でよく写真を見てみると、肝心なとこで俺目つぶっちゃってます。


Hungry spider-4

城壁めぐりにて


ホステルに戻ると早速フロントに行き、電話を借りてbritish airwayに電話するも混雑していてつながらず。


一応オーナーには事情を話して明日の朝もう一度電話を貸してくれないかと来たら、快く”もちろんだ”と言ってくれたが、正直もう一度かけてみたところでつながらないんじゃないか、と思った。



一抹の不安を覚えながら部屋に戻って、昨日買っておいた”Helles”というビールを開けてみると、軽くてとてもおいしい。


飲みながら日記を書いていると、なんだか気持よくなってきて寝てしまった。




今朝は7時起床。8時にホステルを出て、ローテンブルグで観光。


ローテンブルクはニュルンベルクからICEに乗り、アンスバッハ、シュタイナッハと乗り継いで計1時間半ぐらいのところにある。


ローテンブルク駅から少し歩いて、城壁に囲まれた旧市街へと入ると、そこは石畳と赤いレンガ屋根に囲まれた中世さながらの世界が広がっていた。


Hungry spider-2

ローテンブルグ 城門



Hungry spider-3

ローテンブルクの街並み


城壁からの風景

メインのマルクト広場と、その裏の聖ヤコブ教会にはすぐにたどり着いた。


聖ヤコブ教会に入り、最後の晩餐の場面であるらしい”聖血の祭壇”を見ているとなぜか日本から電話が。


国際電話なので、一瞬ためらうも電話に出てみると、航空券を手配してくれた日本の旅行会社の人からだった。


どうやら帰りの航空会社であるBritish Airwayがストライキを決行することが決まり、それがちょうど俺の帰りの日程と重なっているらしい。


代替便を手配する必要があり、旅行会社もBritish Airwayに代替便を出すように交渉している最中だが、現地から直接連絡をとった方が早い場合もあるので、一応俺のほうからもBritish Airwayに電話してみてほしいとの事。



困った…しかし今おれのケータイからBritish Airwayに電話するとべらぼうな通話料になってしまうので、電話はホステルに戻ってからオーナーに借りる事にした。今は観光だ観光。



城内を歩いていると、その中世の面影をほとんど残したような街並みは、まるでRPGの世界に迷い込んだような錯覚に陥るほどだった。


Hungry spider-5

ローテンブルグの街並み


一回り散歩したりパスタ屋に入って昼食など食べたりした後、マルクト広場に再び戻ってきたのがちょうど正午の10分前ぐらい。


Hungry spider-5

マルクト広場



マルクト広場にある市議宴会館の壁には、仕掛け時計があって、11~15時の間、1時間おきに時計の両側の窓からティリー将軍とヌッシュ市長の模型が出てきて、ワインを飲みほしながら鐘で時刻を知らせるらしい。


絶対その瞬間をカメラに収めてやるぜと思い、11時59分50秒あたりからデジカメのビデオモードで録画開始。


すると、ちょうど12時に窓が開いて、仕掛け時計が作動し始め、見事ビデオに収めることに成功。


ただし、スタンバイモードから録画モードに切り替えた後はズームアップできない事に初めて気づき、録画を後で見直したら移っている窓が小さすぎていまいちよくわからなかった。