峯村さん、あんた安倍晋三に騙されたのかもしれないよ?  | 野良猫の目

野良猫の目

~本当は寝ていたい~

【青色の文字にはリンクが貼ってあります。】

 

毎日新聞に「朝日新聞記者を懲戒処分 安倍氏取材の雑誌社に誌面見せるよう要求」との記事がでていましたが、このことについて峯村氏がnoteに掲載した「朝日新聞社による不公正な処分についての見解」の記事を読んで、「どこかに嘘がある」というような気持ち悪さを感じました。

 

そこで週刊ダイヤモンドの記事を確認してからブログにアップしようと考え、バックナンバーを注文したのですが、手に入るまでに時間が掛かりそうなので、ブログへの掲載を先行させることにしました。

下に書いたことは現時点での私の印象です。事実とは違う可能性があること、今後の報道や週刊ダイヤモンドの記事を読んだ後で削除したり修正するかも知れないことを予めお断りします。

 

 

1. 疑問を感じたところと、疑問点

(1)私がnoteの記事の中で矛盾を感じた記事上の記載

イ.『安倍氏から「先ほど週刊ダイヤモンドから取材を受けた。ニュークリアシェアリング(核兵器の共有)についてのインタビューを受けたのだが、酷い事実誤認に基づく質問があり、誤報になることを心配している」と相談を受けました。A記者からは、ニュークリアシェアリングについて、「拡大抑止と概念的に同じ」「日本と韓国による拡大抑止」といった発言のほか、あたかも中国と北朝鮮がニュークリアシェアリングしているともとれるような誤認をしたままの質問がなされていたそうです。』

ロ.『なお、A氏は外交・安全保障を専門分野とする記者ではなく、ニュークリアシェアリングについての正確な知識がないことも想像できるものでした。』

 

(2)生じた疑問

イ.A記者が上記「ロ.」のようにニュークリアシェアリングに正確な知識がないのであればなおさらのこと、「拡大抑止と概念的に同じ」、「日本と韓国による拡大抑止」、「中国と北朝鮮がニュークリアシェアリングしている」というような発想がA記者から出てくるものだろうか

ロ.仮にA記者が、そのような趣旨のことを安倍元首相に言ったのであれば、安倍元首相がその場で訂正すれば良いわけだが、アベ元首相はなぜそれをしないで、後日峯村編集委員にチェックさせたのか。

 

 

2.安倍事務所なぜ沈黙するのか

この問題について安倍事務所は、「今回の件については朝日新聞社と峯村氏との間のことであり事務所としてコメントは差し控えさせていただきます。」と沈黙しています。私むしろ、安倍元首相にこそ、この問題に説明責任(accountability)があると考えます。具体的には; 

イ.峯村氏がnoteの中で安倍元首相が峯村氏に言ったとされる「拡大抑止と概念的に同じ」以下の三点を安倍元首相が実際に峯村氏に言ったのかどうか。

 

ロ.A記者が本当にアベ元首相に対して質問する際に、同三点の考え方をA記者自身の認識として安倍元首相に言ったのか 

の2点です。

 

 

3.考えられる“仮説”

以上のように考えていくと、次のような仮説が浮かびます。 

イ.上記の「拡大抑止と概念的に同じ」、「日本と韓国による拡大抑止」、「中国と北朝鮮がニュークリアシェアリングしている」の三発言は安倍元首相自身がA記者に言ったことではないのか。なぜなら、この三発言の内容はいずれも安倍元首相の主張を補強する効果のあるものだからです。

 

ロ.安倍元首相はインタビューが終わってから、その場の勢いで口から出任せを言ったことが不安になり、自分が言ったことをA記者が言ったことにして、峯村編集委員に記事を修正するよう働きかけたのではないか。

 

 

「私が嘘を言うわけはないじゃないですか!」と言いながら、首相在任期間中に質疑の中で118回の嘘を言ったような人間ですから、新聞社の一編集委員に嘘をつくなど息をするように当たり前のことなのでしょう。峯村編集委員なる人間がそれを意気に感じてやっちゃいけないことをやっちゃったのが今回の事件なのではないかと妄想が湧くのです。また安倍元首相は自分の非を認めることが絶対にしない人間でしょうから、自分の言ったことを人が言ったことにしてしまうことは充分にあり得ることだと思うのです。

 

まあ。いつものことですが、本当のことは永遠に分からないのでしょうね。