シャーシの強度はメーカに寄りけり? | パソコン修理の『ゆーもあねっと』®

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本日ご紹介するのは、こちらのノートパソコン。

マツコデラックスや、乃木坂46のCMでも有名な『マウスコンピューター』。

 

お客様が、別の方から『動きがちょっと遅い?重い?』と

指摘を受けたらしく、一度見て欲しいとお預かりしました。

 

CPUは第7世代のCore i7、ストレージもSSDなので、

そんなにひどいかなぁと思っていたのですが、

それよりもひどい状況になってまして。

 

というのも、ノートパソコンを持ち上げて

振ってみるとカラカラと中で音がするんですね。

 

ひょっとして?

 

 

と、分解しようとしたところ、背面のネジがひとつバカになってます。

まったく効いてません。

 

また、分解するのも一苦労で、背面のネジを外したら、
今度は表面にして、キーボードを外さないといけません。

 

 

これが、両面テープで貼り付けてあるという・・・。

しかも、メッチャ強力でね、キーボードを破損せずに剥がすのが大変でした。

 

 

んで、いざシャーシを開けてみようと思ったら、案の定。

シャーシがボロボロで鬼目ナットがべろんと外れていました

 

 

しかも両側。

 

『マウスコンピューター』は、自社ブランドでパソコンを販売していますが、

中身まで設計をしているわけではありません。

既存のパーツを集めて組み立てて売る、いわゆるホワイトボックスパソコンの販売メーカーになります。

類似な物として、ユニットコム(パソコン工房)や、TSUKUMOですね。

ノートパソコンも例外ではなく、どこかのメーカーのベアボーン(半完成品)に

HDDやメモリを足してマウスコンピューターとして販売してます。

最大手は『MSI』そして、『CLEVO』というメーカーですね。

MSIはマザーボードも販売しているので、耳にされた方もいらっしゃると思いますが、
CLEVOはあまり聞いたことがないのではないでしょうか?
日本語サイトもありませんのでね。
でも、バッテリーを探したりすると、行き着くメーカーになります。
 
というわけで、こういうシャーシの耐久性ってのは、
まあそのベアボーンメーカーに委ねられているわけで。
たまたま、このシャーシが弱かったのか、使っている環境が悪かったのか、
そもそもシャーシの耐久性が弱いのか、そこは闇の中と言ったところでしょうか。
 
 
さて、まずは『パソコンが遅い(重い)』問題ですが、
そもそも搭載されていたのが、SATA接続のSSDでした。
しかも、私の中で壊れやすいと定評のあるシーゲート製。
シーゲートって、SSDも作っていたのかというのが率直な感想ですが、
個人的には、やはり避けるべきメーカーです。
 
 
んで、せっかくM.2スロットがあるのですから、
こちらに換装することにしました。PCI-e接続なので、SATAのほぼ4~5倍のスピードです。
これで遅いと言わせないぞ!というノリです。
 
 
問題のヒンジですが、これもいつものようにシャーシに穴を開け、
ビスで留めます。
 
 
厚みが結構あるので、M2×20mmのネジを使うことに。
 
 
バシッと留められました。
動きもスムーズとお客様も喜んでいただきました。
見た目はちょっとアレですが、
メーカー(?)に修理に出したり、買い換えるよりかは費用的にも十分じゃないかと思います。
 
ちな、出っ張った部分は、ニッパーでバツン!
机に傷が付かないように処理をしております。