利便性とセキュリティ。 | パソコン修理の『ゆーもあねっと』®

パソコン修理の『ゆーもあねっと』®

常に全力でバカをやり社会にとって唯一無二の存在になる。

 

これまたやっちまった系・・・。

 

 

パソコンを水没させてしまったようで、せめてデータだけでも取り出せないかと相談をいただきました。

ちなみに、私のところへ相談する前に、メーカーへ修理にだそうとしてたら、

購入した金額の1.5倍の見積もりが提示されたということで、二つ返事でキャンセルしたそうです。

ちうか、ほぼ全取っ替えですからねぇ、しょうがないにせよ、購入した金額より高くなるって、よぉ提示したなと思います。

 

 

とりま、背面を開けみると、

診断結果にあるように、ところどころ腐食がみられました。

 

 

ただ、SSDには腐食はみられません。

 

 

そこで、USBアダプタに装着して、パソコンに接続。

 

 

おっ、無事に認識した!!

これで、データがとれるか!?

 

 

ざーんねーん!!

 

ドライブが、BitLockerによって暗号化されているみたいで、

データを取り出すことはできませんでした。

 

このBitLockerという、HDDを暗号化する機能なんですがね、

要は、こうやってストレージを取り出して、データを安易に取り出させないようするために

Windowsが標準で搭載している機能です。

 

ちょいと前までは、ユーザーが意識してONにしなければ発動しなかったのですが、

どうも最近のパソコンはWindows10であろうと、11であろうと

メーカーが気を利かして(?)デフォルトでONにしてあるみたいです。

その結果が、これであります(;^ω^)

 

これを解除するには、

1)それが装着されていたパソコン(マザーボードとWindows)で起動させる。

2)事前に保存した解除キーを入力する

必要があります。

 

つまり、これらの条件をクリアできなければ、どう頑張ってもデータを取り出すことはできません。

それこそ、専門の業者にだしても無理じゃあないかな。

(できたら、セキュリティの意味がない)

 

そして、何が厄介かというと、

ユーザーはそもそもBitLockerなんて知らなければ、

解除キーなんか控えていないのです。

 

セキュリティの強化という意味では必要だと思いますが、

何かあった時の利便性は、大幅に低下しているわけで・・・。

ちうかね、マイクロソフトも、もーちょっと啓蒙して欲しい気がします。

 
お客様には、これらのことをお話ししてデータは諦めていただきました。
今後、このような依頼があった時、ホンマ考えものやなぁ・・・。