漢のCPU。 | パソコン修理の『ゆーもあねっと』®

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本日ご紹介するパソコンはこちら。

 

 

Fujitsu(またか)製のディスプレイ一体型のパソコンです。

テレビとしても、パソコンとしても使える高性能な一体型PCとして売り出されていたものです。

なので、リモコンも付いて、外部入力とかも備えてます。

 

ただね・・・

 

 

メチャメチャでかいんです。

液晶のサイズは20型なのですが、パソコンの部分が液晶としての良さをぶち壊しにしてます。

奥行きが、27cm。重さも18kgあります。下手したらブラウン管テレビと変わらないのではないかと思うほどです。

 

今回のご依頼は、このパソコンからデータを取り出して欲しいというものでした。

なので、裏ぶたを開けてHDDを取り出すのですが、一体型というのはちと厄介で・・・

 

 

と思っていたら以外とシンプルでした。
すぐ左下にHDDが見えますので、そのマウントごとネジを外してあげれば

 

 

カンタンに取り出すことができました。

これはこれで、内蔵HDDを外付けにする機器を使ってデータを取り出していきます。

 

ところで、なんでこの一体型がこんなにでかいのか?というと・・・

 

 

CPUファンがゲーミングPC並にでかいんです。

それもそのはず、搭載しているCPUは

 

 

Pentium4(530J)です。

このころのCPUは、とにかくクロック数を上げる事に注力し、

それに伴う、消費電力量や効率などはほぼほぼ無視しておりました。

そのため、ものすっごい発熱をすることから『漢のCPU』と称されていたそうです。

そんなCPUを制御するために、まずは大きなファンを付けなくてはいけない、

電源も安定的に供給しなきゃいけないというわけで、

こんな大きな筐体になってしまったのかなと思います。

 

昨今の一体型PCがあんなに薄いのは、

CPUがマルチコアになったことに加えて、効率を重んじたこと。

そのため発熱量が抑えられ、そんなに大きなファンを付けなくても良くなったことが上げられますかね。

 

そういう意味では、進化の過程を垣間見るパソコンでございました。