本日も、ノートパソコンのSSD換装のご紹介でございます。
SSDの価格がどぉんどん下がってきているのと、
認知度が上がってきているので、じゃんじゃか依頼が舞い込んできます。
依頼される理由のほとんどは『パソコンが遅い』ためなんですよね。
このパソコンも、通常の使用では起動ですら、めっちゃ遅かったです。
そこで、いつものようにHDDからSSDへクローンをかけるのですが、
いざ、換装しようとしたときに、ちょっとした気づきがありました。
こちらは、東芝製のdynabook。Windows8が出た頃のモデルだと思われます。
裏蓋を開けなくても、バッテリーが取り外せる仕組みにはなっているのですが、
ねじで固定されています。
取り外せるけど、簡単じゃないよ。という仕様になっているんですね。
ちなみに最近のノートパソコンは、バッテリーが内蔵(裏蓋の中に収まっている)されているのが多く、
基本的には、交換できない仕様になっています。
で、なぜこのdynabookがこんなまどろっこしいことをしているかというと、
裏蓋を開けたときにわかりました。
これが開けたところ。
HDDが収まってますので、これを交換してやれば、作業完了。
なんですが。
HDDの右側に丸く印が打ってあるところがありますよね。
ここ、おそらく“リチウムボタン電池”を収めるところだと思うんですよ。
実は、ほとんどのパソコンには
CPUやメモリが載るマザーボードの設定を維持するために
リチウムボタン電池が使われています。ところが、このノートにはそれがない。
つまり、ノートパソコンのバッテリーをそれと代替しているわけです。
したがって、自分でバッテリーを交換しようとか、ちょっと改造を加えようとかすると、
BIOSの設定が飛んで、その設定をしなければならない。
それが、果たして素人にできるか?
そんな意図が見え隠れするのです。
まま、とにかくバッテリーを外して裏蓋を開けてしまったのはしょんないので、
そそくさと交換していきます。
いつもの、SSDに交換して、電源ON。
これがそのBIOS(マザーボードの設定)画面。
日付の設定が初期に戻っていることがわかります。
これをやらずにスルーすると、OSがめちゃめちゃになりますので、
しっかり設定しておきます。
ちなみに、英語表記です。
なので、「下手にバッテリー外しても、オラ知らねー」 みたいな。
そもそもパソコンの素人がねじを外そうとするかなんですが、
ただ、こんな設計もアリなのかな?と思った次第で。
商品企画会議で、「“リチウムボタン電池”を無くしていい」なんて、
よく通ったなと思います。