『偏差値』 | パソコン修理の『ゆーもあねっと』®

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「ヘンサチッテナンデスカー?」





今日から仕事始めです。
さっそく、生徒2人、冬休みの課題の進み具合を確認してきました。

その中で、生徒と話していたのですが、
将来何処の高校へ行きたいか、大学へ行きたいかと考えたときに、
現在、自分が何処まで実力があるか計る尺度として、『偏差値』の話をしました。

ところが、それを聞いた生徒が私に返してきた質問というのが、
冒頭の「ヘンサチッテナンデスカー?」です。

私の中学時代の成績表には偏差値も記載しているし、
その説明も詳しく書いてありました。

「偏差値」というのは平均点を基準(平均点を50点とする)にして
どのくらい力があるかを示すものです。偏差値47~53は平均的な力です。
これより値が大きくなれば平均より上位であることを示し、
逆に小さくなれば下位であることを示しています。
偏せ知を見ると次の2つのことがわかります。

①1つのテストの中で、教科ごとの様子がわかる
②1つの教科を通してみることで、テストごとの様子が分かる


以上の事を踏まえて、中学3年生の時の成績を見てみましょう。

例えば、1学期学年末のテスト結果をみると、
社会=90点、英語=95点(左から5番目の欄)となってます。
点数は、英語の方が上回ってます。
しかし、偏差値は社会=63、英語=58です。

これは、点数の高い英語よりも社会の方が頑張った事を意味してます。
つまり、社会よりも英語の方が平均点が高い(=難易度が低い)ため、
95点をとっても、偏差値は伸びなかった。
逆に、社会は平均点が低い(=難易度が高い)ために、90点でも偏差値は伸びた。

この様に、平均と比べてどのくらい出来が良いかを見ることができます。

次に、同じ1学期期末と、2学期期末の成績を見比べてみます。
1学期の総得点が426に対して、2学期は423点。
しかし、偏差値は59と62。
これは、1学期よりも、2学期の方が頑張った事意味しています。
各教科の偏差値も見ても、全て上回っているのが分かりますね。
理科(左から4番目の欄)こそ点数は落ちてます(90点→78点)が、
偏差値は60→63に上がってます。
つまり、1学期よりも、2学期の方が平均点が低い(=難易度が高い)ために、
点数こそ伸びなかったが、偏差値が伸びた(=頑張った)ことが分かります。

その上で、1年を通して偏差値をみてみると4回目の実力テストまでは
確実に力が付いてきたことが分かります。
ところが、学年末で偏差値が落ちたという事は
『サボったか?』という事が分かってしまいます(;´∀`)


この様に『偏差値』というのは、
自分の実力がどのようになっているのか分かる重要な尺度になっている
と思うのですが、これが今の中学生には示されていないようなのです。
それが冒頭の質問に示されています。

ところが、世間の高校入試ランキングとか、大学入試ランキング(難易度)って
総じて偏差値で示されているじゃないですか。
進路指導するのに非常に重要な尺度なんですよ。
それが示されないということは、どうやって進路指導したら良いんですかね?

実は先日、ある生徒に「『偏差値』って示されないの?」って聞いたことがあるんです。
そしたら、

「僕の中学は、
 『レベルが低いので、偏差値を出す意味はない』
  から(偏差値を)出さない」

って。


(°д ゚)ハァ?


中学のレベルが低いってどういうことですか?
中学までは義務教育です。
私立でなければ、どの中学へ行っても教育水準は担保されているはずでしょう?
指導要領(中学まではここまで教えましょうという指針が示されたもの)があるわけだから。

それって、
「私の中学は、指導要領の水準すらを満たしていません」
と公立の先生が告白しているのと一緒ですよ。

個人的には呆れました。

もちろん偏差値が全てではありません。
先ほどの私の成績表にも

ただし、ここで気をつけたいことは、
偏差値ばかり重視していると、偏差値で50あればいいんだという錯覚に陥りがちです。
あくまでもテストで満点を取ることが目標のはずです。
100点満点が取れるように努力しましょう。

と明記してあります。

ただ、次への対策(どうして満点を取れなかったか)として、
テストの難易度、それに対する自分の出来を計る尺度として偏差値は必要だと思います。
どうしてそれが示されないのか、理解に苦しみます。

だから、私が定期テストがある度に
「平均点は何点だった?」と生徒に聞きます。
でないと、本当に生徒が頑張ったのか、頑張ってないのか分からないからです。
しかし、その平均点ですら示されないこともあるとか、ないとか・・・・・・。

それって、
「自分(学校の先生)の指導力に自信がない現れじゃないのか?」と穿ってしまいます。
客観的に、生徒が頑張ったか、頑張ってなかったかを計る尺度として
偏差値(少なくとも平均点)は示していただきたいものです。