パソコンばらしシリーズ!!
本日の獲物はこちらになります!

台湾のASUS(エイスース)製モバイルノートパソコン『ZENBOOK UX21E』です。
急に電源が入らなくなったということで、お預かりさせていただきました。
お客様の方でも、ばらしてみたそうですが、結局原因が分からなかったために、
ゆーもあねっとにご依頼くださいました。

ACアダプタを差したところで、ちゃんと充電はされているようです。
キーボードにある電源スイッチの不具合かもとも思いましたが、
とりあえずばらしてみる事にしました。

内蔵バッテリーを外して完全にばらばらの状態です。
緑色の大きな基盤が、いわゆるマザーボード部分にあたりまして、
こちらに、CPUやメモリが埋め込まれています。
テスターを使って、ちゃんとバッテリー部分に通電されているかとか、
ACアダプターが正常に作動しているか、色々調べたのですが、
電源まわりは特に問題はありませんでした、
ということは、いよいよキーボードの不良か・・・、
と思った矢先、基盤にある異変を発見しました。

電源に近い、とあるICチップが焦げているというか、膨張して変形しているんですね。
また、筐体側もみてみると・・・

プラ板のちょうど例のICチップがあたる部分に穴が開いています。
ということは、件のICチップが異常加熱してしまったことが考えられます。
つまり、何らかの原因で電源が過剰に供給されてしまったことで、
ICチップに負荷がかかり、チップを破損させるほどの発熱を発生させてしまったのでしょう。
結果的に、「パソコンが起動しない」とい不具合を発生させてしまったことになります。
さすがにチップを交換することはできませんし、先ほど述べたように
メモリもCPUも基盤にくっついていることから、修復は不可能です。
ぶっちゃけ、修復=本体の交換になっちゃいますからね_ノ乙(、ン、)_
修復が不可能であることをクライアント様に申し上げたところ、
それは仕方がないので『データを取り出して欲しい』とのことでしたので、
次は、データの取り出しにシフトです。

というわけで、装着してあったHDDならぬ、SSDを取り出しました。
こいつをパソコンに接続してデータを吸い出したいところですが、
インターフェースがどうにも特殊らしく(仕様ではmSATAとのことですが・・・)、
適合するようなアダプタ、ケーブルが見つかりません。
というわけで、同型パソコンに
移植してデータを吸い取るというパワープレイを強行しました。
おかげさまでデータの救出に成功しまして、
とりあえず、お客様の要望にお答えすることはできました(;^ω^)
にしても、パソコンとしては素晴らしい機体なのに、
このような結果になってしまって非常に残念です。
デスクトップならば、色々とパーツを外して他に流用できるんですが、
全部くっついているとなると、それも難しいですからね・・・。
ああ、もったいない・・・(´;ω;`)