中学生3年生になってからのあみの生活です。


月曜日

第3限の数学を学校で。

一旦帰宅。

昼食を摂り、バスでフリースクールへ。

14時〜15時国語。

地下鉄で放課後等デイサービスへ。


火曜日

学校で第4限の数学。

徒歩で放課後等デイサービスへ。


第一水曜日

10時〜11時半、フリースクールで英語。

一旦帰宅。昼食。

学校で第6限の数学。

18時から家庭教師の先生と数学。


第三水曜日

フリースクールで、10時〜11時半英語、11時35分〜12時35分デッサン。

お弁当を食べてから地下鉄で学校へ移動。

第6限の数学。

18時から家庭教師の先生と数学。


第二、第四水曜日

学校で第6限の数学。

18時から家庭教師の先生と数学。


木曜日

息抜きの日。

午前中、フレンドリーナウ(適応相談センター)へ行ったり行かなかったり。

夕方、ピアノのデイへ私と一緒にバスで。


金曜日

学校で第3限の数学。


土曜日

10時〜11時、アートのデイ。


この他に、進路の説明会や修学旅行の準備(秋に延期になった)、健診など、特別な用事があれば学校へ行きます。

本当に忙しい!!


そして、フレンドリーナウ以外はほとんど休んでいません。月一回金曜日の経口免疫療法のための一泊入院の日ですら、第三限の数学の授業は受けに行きました。


スケジュール管理もほとんど自分でしていて、私のほうが、「明日はどこへ行くんだっけ?」と聞くほどです。更に、フリースクールの個別授業とバッティングしたら、自分で事務スタッフに相談して、振り替えてもらうこともできるようになりました。もちろん、まだ私も一応確認しますが。


何がどうしてこういう状況に落ち着くことができたのか。

何故、こんなに行ったり来たりになったのか。

私にはよくわかりません。



ここからは、4月から学校へほぼ毎日行くようになった経緯です。

更に話が長くなります……

脱線もします……



時は3月24日(水)、修了式に遡ります。


息を切らせて帰ってきた

「いいニュースと悪いニュースがある。どっちから聞きたい?」

と言うので、悪いニュースから聞きました。


小学校の時からずっと同じクラスだったYくんが、特別支援学校に転校することになったそうです。Yくんは、あみにとって「ちょっとウザいけどいないと寂しい存在」でした。4月に皆の前で自己紹介した後、最初に声を出して話したいと言っていた相手でした。


でも、お母さんからいただいた手紙を読みながら、「Yくんのためにそれがいいなら、しかたないよね」と言い合い、住所も書いてくれていたので、返事を書くことができました。


ここからが本題です。


いいニュースとは、通知票のことでした。


数学が、なんと「3」!! 


2学期は「2」で、確かにその下の4項目のうちあと一つが1ランク上がれば「3」になれそうではあったのです。でも、3学期はほとんど授業に出ていなかったし、テストの成績も中央値より少し低かったので、一年間の総括だとはいえ成績が上がったのは驚きでした。


最近の学校の成績は、授業中にグループで意見を出し合う話し合うことに対する評価の比重が大きいからです。支援級主任の先生も驚きつつ褒めてくれ、「課題をしっかり提出しているからではないか」と言っていました。


私の頃とは違って、「3」は絶対評価なので、普通でも平均でもないそうです。でも、娘にとって、「2」と「3」では印象が大きく違います。私にとってもです。そして、「頑張れば認められる」ということが確信できたことで、「もっと」という気持ちが出てきました。


「進学先の目安にするわけでもないし、2年生の成績は内申としては使わないから、やる気を引き出せるような評定をつけておこう」ということだったのではないかとも思えます。


「3年生は『4』にする!!」


と言いますが、4以上を目指すなら、流石に授業には出ていないと難しいと話すと、


「通常学級の数学がある日はずっと学校へ行く」


と言い出しました。


お、学校へ行けるの?いいじゃん!!と一瞬、思ったのですが、ことはそんなに単純ではありません。数学はほぼ毎日あるので、学校へ毎日行ってしまう(?)と、フリースクールへ行けなくなってしまい、国語と英語の勉強ができなくなります。


ここ、ものすごい本末転倒感が激しくて、複雑な気持ちになります。


支援級に在籍しているため、学校ではほぼ学年相応の学習はさせてもらっていません。あみの学校の支援級では、知的クラスと情緒クラスが合同で、小学校3、4年相当の学習をしています。


(昨年度から、希望すれば支援級にいながら、一律で中1の勉強だけはできるようになりましたが、あみは数学の学年相応の学習をするために通常学級へ行くので、時間割が合いません)


唯一、数学だけは、中1の最初は支援級の中で個別で対応してもらうことができ、さらに一学期の途中から通常学級の教室へ行って授業を受けてきました。


数学の授業を通常学級で受けるようになったり、仲良しの友達と進路の話をするようになって、同じように進学したいという気持ちが高まってきて、他の授業も通常学級へ行くようにしていましたが、何故かだんだん学校そのものへ行けなくなっていました。


そこで、学校へ行かないことを逆手に取って、その時間に、フリースクールで国語と英語を勉強することにしたわけです。数学は家庭教師の先生に見ていただいています。


理科社会に至っては、小学校時代に支援級を選んだことで、既に諦めています。


国語と英語は、中1の時にまったく学習していません。2年生の時は、英語も通常学級へ行っていましたが、中1の土台がなかったので、あまり意味がなかったと思います。


数学の時間割を午前の早い時間か午後に固めてもらえるように、学校に相談してみたほうがいいとは思っていました。できてもできなくても当たって砕けろの精神で、とりあえず話すだけでも話したほうがいい、そうは思ったのですが、なかなかできませんでした。


支援級主任の先生は、とても理解があり、できることはしてくれますし、できないと思われることでも、一旦持ち帰って上の先生方と相談してくれて、今までもいろいろなことを実現してくれました。


それだけに、この要望が通らなかった時の(私の)失望が怖くて、勇気が持てなかったのです。


本来なら、支援級にいたとしても通常学級と同じ教科書で勉強するのは、当然の権利だから、Noと言われたとしても、親としてはきちんと交渉しなければならないと思います。


これまで、できるだけの譲歩はしてきました。無償で受けられるはずの教育を、高額な授業料を負担して外注していますし、理科や社会に関しては学習の機会を放棄しています。


だから、難色を示されたら、発達障害者支援法や障害者差別解消法を持ち出してでも、一度は強く言わなければならないし、言いたいです。


でも、面倒なんですよね。モンスターペアレント扱いもされたくないし。すごく神経のすり減ることですし。


そういう気持ちがお腹の底の方に溜まってしまっていたので、春休みが短くて忙しかったのを自分への言い訳にして、ズルズルと新年度を迎えてしまいました。


こういう感じで、機を逸することがよくあったのだからもっと学習して、「すぐに相談」ということができればいいのですが……



そうこうしているうちに、始業式の日、想定外のプチ自己紹介 


があったことを先生からの電話で知り、焦って「そのことで、せっかく3年生からは話すと決めていたのに、できなくなったら困る」とクレームを上げることになりました。


結局、あみはそのことで気を削がれることはなかったのですが、念のため、クラスで最初に声を出す予定の、新学期の自己紹介の時の流れについて、より具体的に打ち合わせをしたいと言ってもらい、学校へ行きました。


その際、自己紹介の打ち合わせだけでなく、6月の修学旅行(9月に延期)の方針についてとともに、3年生では学校の勉強はどうするかということを、先生のほうから聞いてくれました。


修学旅行のことは、部屋割りとグループ行動をどうするか聞かれました。グループ行動は支援級の一人と先生の3人ですることでまとまりましたが、問題は部屋割です。


一泊目は、複数のペンションにクラス別男女別に分かれて宿泊し、夕食と朝食もそれぞれのペンションで食べます。食物アレルギーの関係上、生徒たちだけの所では怖すぎるので、宿泊は先生方が泊まるペンションにして、娯楽は車で生徒たちのペンションへ送迎してもらう形にすることになりました。ニ泊目は温泉旅館で、食事時も先生方が一緒だし、部屋も少人数なので、生徒同士の部屋で一緒でもよかったのですが、普段、他の生徒さんたちとは馴染みがないので、寝るのは先生とで、それまでは他の生徒さんたちと過ごすことになりました。


その時にやっと、数学の授業は毎回学校で受けたい、でも、フリースクールの個別授業も必要であることをお話することができました。


できるように学校全体で検討してくださり、すぐ翌日3年生全クラスの時間割と、どのクラスへ行くのがいちばんいいか検討するために学校へ行きました。


学校の時間割とフリースクールの時間割をパズルのように組み合わせて、先生二人と私で最善を考えました。個別授業の先生が、別の教室から水曜と月曜だけ出張して来られるので、フリースクールの曜日を変更することは難しかったのですが、曜日内で変更することはできました。


それでなんとか、数学の授業も個別授業も受けられるように調整できました。


水曜は、フリースクールへも制服で行って、直接学校へ行かなくてはなりません。「(中学生の)制服でフリースクール」は、わりと抵抗があるみたいですが、妥協することができています。


ここまで来ると今度は、もう少し、規則正しさがほしいなぁとか欲が出てきてしまいます。



水曜日のフリースクールは10時に余裕で間に合うように、出かけて行きます。最近は忙しいし、都会っ子にしては歩きが多くなったので、家の目と鼻の先にある停留所からバスに乗っていいことにしているので、出るのもゆっくりですが。


フレンドリーナウへも行く時は9時に家を出ると決めていますが、行かないこともあります。


でも、学校だけの日と学校へ先に行く日の出かける時間は気まぐれ。もうすぐ2ヶ月になるので、そろそろ「何曜日は何時に出る」くらいは決めることができるのではないかと思います。そんなに気ままでいられる所はどこにもないですし、あみがいつ出かけるのかわからないと私が落ち着きません。


もちろん、私の方に通院などの予定がある場合は、構わず出かければ、あみは自分で時間を見て鍵をかけ数学の授業に間に合うように出かけるので、予定がなくても私は私でマイペースに過ごせばいいのですが、なかなか……。


ただ、あみも、高等専修学校への進学を希望しているので、全日制に対応するために遅くとも3学期までには毎日普通の時間に登下校できるようにしなければならないことはわかっています。


徐々に規則的に行動できるようになることを期待しています。



そういえば!!

今月、5月は学校へ「一度も」行っていません!!小学校に入学して以来、初めてかも!電話も自分からはしていないと思います。


こんな日が来るなんて!!


頑張った甲斐があった、と思っていいよね?まぁ、こういう時、すぐにまた落ちちゃったりするんだけど。そうなっても、また頑張れる気がします。