もうすぐ盆踊り。

子供会の5年生、6年生の親は、7月24日の学区の盆踊りと、8月1、2日の町内会の盆踊りで、浴衣を着て踊る約目がある。

そのため、7月16日と20日は、地域のコミュニティセンターで、盆踊りの練習があった。

16日は、夫が休みだったし、町内の同級生ピヨちゃんも来ないということで、あみはついて来なかった。

20日は金曜日。夫がいないので、一人で留守番は嫌だと言って、ついてきた。

いつもは、休憩時間になるとお菓子が出る。あみは食物アレルギーがあるり、そのお菓子が食べられないといけないので、代替品としてハッピーターンを持って行った。準備万端!と思っていた。

でも、その日に限って、アイスの差し入れがあった。大誤算!アイスモナカとクッキーにサンドされたアイス。どちらも小麦が入っているので、あみは食べられない。

アイスが配られ始めるとすぐ、部屋の端にいるあみのところへあみが気づく前に行こうとすると、それよりも早く、
「あみちゃん、アイス、アイスだよ!」
と大声で呼んでくださる方がいて……。
(ーー;)

「すみません、アレルギーで食べられないんです。ありがとうございます」
と、その人に言いつつ、無表情に固まってしまったあみのところへ行き、
「食べられなくて残念だね。後でアイス、買ってあげるから、我慢してね」
と、なだめた。

少し前なら、いつまでもグズグズ言ったものだけど、今回は、わりと早く気分を変えることができた。

その後、2、3人の人に、アイスをすすめられた。それはしかたがないと思う。でも、あみが食べられないと言うと、
「じゃあ、あなた、食べたら?」
と言われたのは、悲しかった。
「いえ、私だけ食べるわけにはいきませんから」
とお断りすると、微妙な顔をして去って行った。

どういう神経なんだろう?
自分の子が食べられないものを、その人は目の前で食べられるんだろうか?

単なる好き嫌いと勘違いされたのかな。

いずれにしても、食物アレルギーに関する理解がないということなので、悲しい。

盆踊りの本番でも、この問題は起こる。

学区の盆踊りでは、すぐ口にするものはジュースが出るだけで、お菓子は開けずに持って帰るものなので、問題はない。

問題は、町内の盆踊り。

2日ともアイスが出る。1日は棒状の2つに折って食べるアイスと決まっているので、これは問題なし。問題はもう1日のアイスモナカ。また、「どうぞ」「食べられません」の攻防になる。今度はすすめる側の人数が多い。頭が痛い。

それとは別に、1日2回くらい、お菓子も配られる。それは、食べなくても持って帰ればいいだけなので、今はそうしている。小さい頃は、もらうと食べられると思うから、断らなければならず、面倒だった。

みんな、親切ですすめてくれるんだけどね。


夏休みは、デイでも食物にまつわる行事がある。

音楽のデイでは、お好み焼きを作る日があったり、カレーを作る日がある。相談したら、小麦と卵を使わないレシピにしてくださるとのことだった。

もう一つのデイは、月間スケジュールを見ると、料理の日がいっぱい。どれも、相談の余地がなさそうなメニューなので、そういう日は避けて予定を組むしかなかった。夏祭りだけは、原材料を知らせていただけるように、お願いした。


食物アレルギーは、行事には必ずついて回る。夏は行事が多いから、そのことを痛感する季節。