来年度、3年生から、あみを支援級に移籍させることに、ほぼ決定した。

担任の先生にその旨を伝える手紙をお渡しした昨日(1月27日)、通級へ行くために教室へ迎えに行くと、
「読みました!決められたんですね!後で、教頭のほうからお話があるかもしれませんが」
と、いかにもホッとした様子。

ああ、この先生は、支援級がいいというお考えだったのだと、あらためて思った。であれば、もっと、はっきり言ってくれたらよかったのにと、恨めしい気持ちにもなる。

さて。

移籍を決めた理由。

あみの場合、アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)であるというだけでは、就学時に支援級への入級を念頭に置くことも、支援級に移籍させることも、考えなかったと思う。

すべての理由は、場面緘黙(ばめんかんもく)症にある。

あみは、家やリラックスできる場面では、おしゃべりで元気で明るい子供。でも、学校など、あみにとって緊張する場面では、まったく口がきけなくなったり、時には場面緘動(ばめんかんどう)といって、普段できる動作もできなくなってしまうことさえある。

ここが、通常学級で過ごすことに無理が出るところ。

また、今は1クラス22人前後で3クラスという構成が、3年生からは34人前後で2クラスになり、クラスの人数が大幅に増えるのも大きな理由。

具体的な理由を列挙してみる。

1. 登校。
 集団登校でも、親が一緒でないと登校できない。登校しても、担任の先生に声をかけてもらわないと、親と別れて靴箱のある土間へり、教室に向かうことができない。3年生になっても親同伴で登校し、土間で親と一緒に佇んでいるのは、どう考えても不自然。また、新しい担任の先生が、今の先生のように毎朝、土間まで来てくださる保証もないし、3年生にもなって、大人数のクラスで、担任の先生にそれをお願いするのも、どうかと思う。

2. 昼食。
 小麦と卵の食物アレルギーがあるので、毎日、お弁当。朝、職員室の冷蔵庫に預けに行き、給食の時間の前に取りに行く。これが、自分ではできない。
 もっと困ったことに、自分で食べることができない。家や、親しい人たちと一緒の食卓では、外食であっても自分でパクパク食べるので、身体的機能の問題ではない。今は、支援員さんか、担任の先生が一口毎に促してくださることで、やっと食べている状況。来年度は支援員さんが配置されるかどうかもわからない。

3. トイレ
 休み時間にもなかなかトイレに行けないうえ、授業中に我慢できなくなっても行きたいと言えないので、授業中に失敗したことが2年生になっても数回あった。

4. 休み時間など、友達とのコミュニケーションの問題
 話ができないだけでなく、挨拶も、「ありがとう」も「ごめんなさい」も言えない。
 嫌なことを言われたり、されたりしても、「嫌」と言えない。先生に相談することもできず、帰ってきてから親に訴えるのがやっと。
 今でさえ、休み時間は先生の目が届かないのに、1クラスの人数が30人以上に増える来年度は、いっそう問題が起こりやすくなる。

5. 行事全般
 運動会や学芸会で、動くことができない。当日だけでなく、練習の間中、困っていなければならない。

6. その他
 授業中、休み時間に限らず、立ったり座ったりが、先生に直接促されないとできないことがほとんど。
 発表や発言、音読ができない。
 文章で何かを表現することができない。
 絵を描くのは得意なのに、テーマによってはまったく描けなくなる。

これだけが、今、考えている理由かな。
問題は、これらのことが、支援級に行けばできるようになるかはわからないということ。支援級でできるようになっても、ほかでもできるようになるとは限らないこと。

不安はいろいろある。

何度も書くけれど、"あみの学校の"支援級は、"特殊な"扱い。トワイライトや公園でなら楽しく遊んでいた友達とも、今まで通り遊べるのかということもある。

また、高校に進学するためには、中学卒業までのいつかは内申点のつく、通常学級に戻らなくてはならないことも、気になる点。

それでも。

大切なのは、あみにとって、学校が少しでも安心できる場所になること。今は学校が嫌いだと言っているあみ。長い時間過ごす学校が、少しでも居心地の良い場所になり、少しずつでも自信をつけて、少しずつでもできることが増えるといいな。

後のことは、追々考えるとしよう。

もう一つ。
学校との調整に、この2年でとても疲れた私。自分が楽をしたいがためだけに、支援球を選んだのではないかという自分に対する疑問もある。ただ、こうして理由を書き並べてみると、やはり、それだけではないと、納得しても良いのかもしれないと思う。


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