今回は10年前からぽちぽちと続けてきたフンメルの「選び抜かれた12の序曲の四重奏編曲」シリーズから8曲目となる「ロンベルク(フンメル編曲)/管弦楽序曲の四重奏編曲版,S.114」です。
1. Andreas Jakob Romberg について
ドイツのヴァイオリニスト兼作曲家で、古典派からロマン派への移行期に活躍しました。
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人物: 北ドイツの音楽家一族ロンベルク家の出身。従弟のベルンハルト・ロンベルク(有名なチェリスト)と共に「ロンベルク兄弟(実際は従兄弟)」として欧州で名声を博しました。
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ベートーヴェンとの関係: 若き日はボンでベートーヴェンと共に宮廷オーケストラで演奏した同僚であり、友人でした(ロンベルクがヴァイオリン、ベートーヴェンがヴィオラを担当したこともあります)。
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作風: ハイドンやモーツァルトの形式美を受け継ぎつつ、初期ロマン派の情緒を取り入れた作風です。存命中は非常に人気がありましたが、革新的なベートーヴェンの影に隠れ、死後は急速に忘れ去られました。
2. 代表作
彼は多作で、交響曲、協奏曲、室内楽、合唱曲など幅広いジャンルを残しています。数曲の交響曲や協奏曲、室内楽曲、合唱曲などCDで聞くことができますので興味ある方は是非。代表的なものは下記のとおりです。
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『鐘の歌』(Das Lied von der Glocke)Op. 25:
フリードリヒ・シラーの有名な詩に基づくカンタータ(独唱、合唱、オーケストラ)。19世紀には爆発的な人気を誇り、ロンベルクの代名詞とも言える作品でした。 -
ヴァイオリン協奏曲(全23曲程度):
特に第4番 ト長調などは、かつてヴァイオリン学習者の教材としても親しまれました。 -
弦楽四重奏曲、フルート五重奏曲:
室内楽作品も数多く、当時の家庭音楽のレパートリーとして重宝されました。 -
交響曲:
『交響曲第1番 変ホ長調』Op. 6 など。また、『おもちゃの交響曲(Symphonie burlesque)』を作曲したとも言われていますが、有名なレオポルド・モーツァルト(あるいはアンゲラー)の作品とは別物です。
3. J.N.フンメルが編曲した Romberg Ouverture について
フンメルが編曲した「Romberg Ouverture」は、ロンベルクのオペラの序曲かなと思ったのですが、聞ける範囲では該当する曲が見当たりませんでした。フンメルの編曲版出版譜でも「ロンベルクの序曲」とだけ表記されているので原曲が私には調べきれませんでした(本気で探していないですけどね)。
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フンメルの編曲版:
フンメルは、当時の人気オペラ序曲を家庭で演奏できるように編曲した曲集『12の選ばれた序曲(Twelve Select Overtures)』をロンドンなどで出版しています。この曲集の中に、ベートーヴェンの『プロメテウス』やモーツァルトの『魔笛』と並んで、アンドレアス・ロンベルクの序曲が含まれており、それが今回の曲です。
YouTube Video
代表作である『鐘の歌』の録音をご紹介します。当時の彼がいかに劇的で美しい旋律を書いていたかが分かります。
Andreas Romberg - Das Lied von der Glocke, Op.25
この動画は、ロンベルクの最も有名な合唱作品であるカンタータ『鐘の歌』の演奏で、彼の作風を知るのに最適です。

