クラシック音楽とお散歩写真のブログ -13ページ目

クラシック音楽とお散歩写真のブログ

座右の銘は漁夫の利、他力本願、棚から牡丹餅!!
趣味のクラシック音楽をプログラミングする事に没頭、あとは散歩中に写真を撮りまくること。

中学受験応援しています。

真偽不明の作品番号のない3つのソナチネ(1795年)より、ピアノソナタ第8番 変イ長調です。
前作の第7番が明らかに初心者のソナチネでしたが、この8番は変イ長調という黒鍵をつかい、また転調も含めて難しくなっています。

 

さて、Dorico5のことですが、音符入力はだいぶ早くなりました。ただ独特な癖があります。

 

 

例えば他の楽譜ソフト(MuseScore等)でピアノの大譜表でデータ打ち込むと、右手も左手もすべての音の強さが指定した通りで一定になります。楽譜ソフトの不便なところでした。

 

私はピアノ譜は一段譜を2つ使ってピアノを打ち込んでました。これで伴奏を小さめにしてメロディーを明確にするという苦肉の策をしていたわけです。これはペダル記号を入力するときなどは上下段どちらにも入力しなければならないなどの手間がかかってましたが、ある程度強弱バランスをつけて入力していたほうが、後のDawでの編集が楽になるのでそうしていました。

 

しかし、このDoricoは実はピアノを打ち込むとある程度自動で強弱をつけ、表情のニュアンスをつけたりしてくれます。しかも自動で。

 

伴奏の左手と右手のメロディのヴェロシティが勝手に強弱つけてくれます。これはメリットもあるけどデメリットもあって、ここはこんなに強いと困る、というようなことが多々。
同じメゾフォルテ(mf)でも小さかったり大きすぎたり、ピアノ(P)のヴェロシティが小さすぎて音がきれいになっていないなど、指示通りになってくれない面があります。このオートニュアンスを切る方法がまだ見つけられてません。

 

 

 

 

 

Programming Music
J.N.Hummel/Piano Sonata No.8 in A-flat(1795)
00:09 - 1.Largo. Allegro vivo.
07:50 - 2.Tempo di Menuetto.
14:00 - 3.Allegretto.
 
Sheet score createed by Dorico 5
Computer Programming : Hummel Note
Sound:HALion Sonic 7 YAMAHAS90 ES Piano
Mix & Mastering:Dorico 5
Cover Thumbnail made by  Ai(Copilot)

 

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J.N.フンメル / ピアノソナタ第7番 ト長調(※3つのソナチネ(1795年)より)

 

さて、今回Dorico 5 proという楽譜ソフトを導入してテストがてら初めて製作してみました。それぞれのソフトには癖があるので、初めて使うときは悪戦苦闘。今回は簡単なピアノ曲のはずが。。かなり時間かかってしまいました。

 

 

私は楽譜の清書を目的として使っているのではなく、midiデータ打ち込みソフトとして使っているので、強弱記号やテンポ指示は譜面通りではなく、できるだけ自然に聞こえることに重きを置いていて、これまではDawソフトに移してから細かな編集をやっていますが、Doricoではヴェロシティもvst音源指定もリバーブもmix masteringに近いところまで出来ます。今回はチャレンジとしてDorico1本で完結させてみました。そして演奏用には使えない譜面のPC画面をそのまま収録してアップしています。

 

 

ピアノソナタ第7番 ト長調(※3つのソナチネ(1795年)より)は、8番9番とともに作品番号がなく、1795年頃 フンメルの10代の作品であろうとされていますが、真偽が疑わしい作品ともされています。

 

 

10代のフンメルの他の作品と比べると、技巧的には平易なソナチネとして書かれていますが、モーツァルトやクレメンティの作風を倣って作られていた10代の他の作品とはウィットに溢れ、癖というか、そういうものが異質だということが聞いていてわかると思います。

 

 

実際に後期のしかも晩年の個人的な作品でレッスン用なのか何かでは?という学者も実際にいらっしゃいます。

 

 

 

Programming Music

 

 

J.N.Hummel/Piano Sonata No.7 in G(1795)

 
1.Allegro con spirito.
2.Finale.Allegro.

 

Sheet score createed by Dorico 5

 

Computer Programming : Hummel Note
Sound:HALion Sonic 7 YAMAHAS90 ES Piano
Mix & Mastering:Dorico 5

 

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フンメルの2曲の七重奏曲について

 

七重奏曲 第1番 ニ短調,Op.74は1816年にウィーンのアルタリア社からオーストリア大公妃マリー・ルイーズに献呈されて出版され、ウイーンでは大反響を巻き起こしました。カール・ツェルニー によれば、人々は路上で立ち止まり、国家的重要行事であるかのように真剣にこの曲について話し合ったと伝えています。

 

シューベルトの「鱒五重奏曲」は、七重奏曲第1番の五重奏曲編曲版に多大の影響を受けて生み出されたものでした。その他にもカレクブレンナー、リース、先の証言者ツェルニー、メンデルスゾーンなどが触発されて作曲しています。リストはピアノソロ用に編曲もしています。

 

前作第1番はピアノ、フルート 、オーボエ、ホルン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの七重奏曲でしたが、ハ長調の七重奏曲第2番はピアノ、フルート、クラリネット、トランペット、ヴァイオリン、チェロ、コントラバスとなっており、しかもトランペットを室内楽に取り入れた音楽史上最初の曲でもあります。

 

 

 

七重奏曲第2番 ハ長調 『軍隊風』,Op.114

 

『軍隊風』と名付けられた七重奏曲第2番,Op.114は1829年にヨーロッパ各地で出版され、英国のピアニストアンダーソン夫人に献呈されました。

 

このアンダーソン夫人とは、ルーシー・アンダーソン夫人(旧姓フィルポット) 1797-1878のことで、彼女はフィルハーモニック協会のコンサートでこの曲を初演した女性ピアニストでした。彼女はモリ氏(バイオリン)、リンドレー氏(チェロ)、ドラゴネッティ氏(ベース)、ニコルソン 氏(フルート)、ウィルマン氏(クラリネット)、T. ハーパー・シニア氏(トランペット)とともに、1831 年シーズンの最初のコンサートでキングス劇場で行われたフィルハーモニック協会の唯一の公演でこの七重奏曲を初演した人物です。


第1楽章冒頭の小節の威厳あるユニゾンとトランペットの目立ち具合で、すぐに「軍隊的」な雰囲気が醸し出されますが、フンメルのトランペット協奏曲のような技巧性はなく、アクセントのみの平易な方法で扱われています。

 

7つの楽器のアンサンブルは、特にクラリネットで始まる魅力的な第2主題と、変化に富んだ再現部において、想像力豊かで色鮮やかな曲調となっています。

 

第2楽章ではトランペットは完全休止で六重奏曲となっていますが、弦楽器とフルート、クラリネットのハーモニーに彩られたハーモニーの中で上昇するピアノが織りなす幻想的なこの曲はフンメルの抒情楽章の中でも最も美しい曲の一つと言えます。

 

第3楽章はスケルツォ的なテンポの速いハ短調のメヌエット、対照的な温和なハ長調のトリオが印象的です。打ち込みではアクセントの強いトランペットの音色を使用しました。

 

軽快なテーマからはじまるテンポの速い終楽章は、3つの主題からなるソナタ形式であり、そのうち最も重要で聴く者に印象植え付けるのは、対位法的に展開されていく第2主題以降でしょう。最後はピアニッシモで終わります。

 

個人的には人気も演奏機会も多いOp.74の第1番よりこの曲のセンスにとても惹かれていて、フンメルの最も好きな曲の一つです。

 

Johann Nepomuk Hummel / Septet No.2 in C,Op.114《Military》

for Piano, Flute, clarinet, Trumpet, Violin, Cello, Contrabass
Programed by Hummel Note 
Daw&Sequencer:SSW10 Lite & Music Pro Windows Plus
Sound:GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA
Mix & Mastering:SSW10 Lite
 

 

フンメルについて

 

kapellmeister111778 年11月14日にプレスブルク(現在のブラティスラヴァ) に生まれ、1837年10月17日にワイマールで亡くなっ たヨハン・ネポムク・フンメルは、生前はベートーヴェンと並ぶ巨匠として評価されていましたが、死後はしばらくの間、同時代人のルイ・シュポーアと同様、現在では数少ない作品と、モーツァルトの弟子でありベートーヴェンの同僚であったという事実でしか知られてきませんでしたが、近年再復興を果たし、かなりの作品が記録され、演奏されるようになりました。それでも特に日本ではまだまだ知名度が低く、その作品の価値も正当に評価されているとは言えない状況です。

 

フンメルは名ピアニストであり、著名な教育者(3巻からなるピアノ教本『ピアノのための理論的・実践的 指導法』は、1828年の出版後数日で数千部を売り上げたと言われています)であり、流暢な作曲家でもあり、7つの協奏曲と多数のピアノ独奏曲やソナタを作曲しており、他の楽器の組み合わせや声楽曲の作品も数多く残しています。 1804年から1811年 にかけて、彼はエステルハージ家の楽長としてハイドンの地位を引き継ぎ、その後シュトゥットガルト(1816年から1818年)とワイマール(1819年から死去するまで)でも同様の役職を務めながら広範囲の国々に渡ってコンサートツアーを続け名声を確固たるものとしました。

 

フンメルは1830年代初めまでコンサートピアニストとして活躍ていましたが、室内楽作品としては、ピアノ三重奏曲が7曲、弦楽四重奏曲3曲、 ピアノ四重奏曲と五重奏曲が各1曲、ピアノと弦楽器と管楽器の様々な組み合わせによる七重奏曲が2曲もそのほかにもフルート、ヴァイオリンなどのソナタが多数あります。

 

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