【DTMクラシック】モーツァルト/フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477 | クラシック音楽とお散歩写真のブログ

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楽曲解説

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1785年に作曲した『フリーメイソンのための葬送音楽(Maurerische Trauermusik)ハ短調 K.477』は、彼が所属していた秘密結社フリーメイソンのロッジの兄弟であった2人の貴族(メクレンブルク=シュトレーリッツ公ゲオルク・アウグストと、エステルハージ・デ・ガランタ伯爵フランツ)の追悼儀式のために書かれました。
全編を覆う深い悲哀と荘厳な響きの中には、単なる個人的な悲しみを超えた「死と魂の平穏」という宗教的な崇高さが表現されています。曲の半ばからは、オーボエとクラリネットによってカトリックの古い単旋律聖歌(トヌス・ペレグリヌス)の旋律が引用され、劇的な弦楽器のうねりと見事な対位法で絡み合います。

独特の楽器編成と音色

この楽曲の最大の特徴は、フリーメイソンの象徴的な響きとも言える特殊な管楽器編成にあります。

  • 木管楽器: オーボエ 2、クラリネット 1、バセットホルン 3、コントラファゴット 1

  • 金管楽器: ホルン 2

  • 弦楽器: 第1・第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

特に注目すべきは、モーツァルトが愛好した中低音域の木管楽器「バセットホルン」が3本も使われている点と、最底音を支える重厚な「コントラファゴット」が加わっている点です。弦楽器の悲痛なメロディに対し、これらの中低音木管群がオルガンのような暗く神秘的な和音を形成し、他に類を見ない独特の「葬送の色彩」を生み出しています。私はさらにトランペット2、トロンボーン、ティンパニを加えて音に厚みを加えています(これがいいか悪いかは別の話として)。またテンポもやや速めています。

以前のGPO5で作成した音源


制作ノート

本楽曲のDTMアレンジは、9年ぶりのリメイクとなります。
9年前に制作した際は、音源に「GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5 (GPO5)」を使用しました。GPO5もオーケストラの質感を繊細に表現できる素晴らしい音源でしたが、今回はノーテーションソフトウェア「Dorico 6」と、独自のアーティキュレーション技術を持つ「NotePerformer 5」の組み合わせで完全に再構築しています。
NotePerformerを採用したことで、この曲の要であるバセットホルンやコントラファゴットを含む木管群の自然な息遣いや、弦楽器との溶け合うような深いブレンド感が格段に向上しました。9年の時を経たソフトウェア技術の進化とともに、より荘厳で深みのあるモーツァルトの響きをお楽しみいただければ幸いです。
【Credits】
Programed by Hummel Note
Daw&Sequencer:Dorico 6
Sounds:NotePerformer 5


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