クリスマスの夜に聴きたい曲~「主をほめたたえよ」(モーツァルト) | クラシック音楽とお散歩写真のブログ

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メリークリスマス(投稿時はイブイブw)
ってことで、僕の大好きな曲を紹介します。
ロウソクに囲まれてクリスマスの夜に聴きたい曲です。

モーツァルト「証聖者のためのヴェスペレ」,K.339から

第5曲:Laudate Dominu「主をほめたたえよ」 アンダンテ ヘ長調

です。

 

ヴェスペレとは、カトリックの聖務日課の中で日没時に行われる祈り(晩課)のこと。 当時住んでいたザルツブルクにおける「司教でない証聖者」の重要な聖ヒエロニムスの祝日(つまり大司教の洗礼名の聖人の祝日)である9月30日の盛儀典礼のために作曲されたとされています。

ソプラノと合唱とオーケストラの作品ですが、願いを込めて歌いあげるソプラノに応えるかのように優しい合唱が重なってきます。


アインシュタインはこの曲について次のように絶賛しています。

「Laudate Dominum」はたぐいのない響きの魔力と、いっさいの「教会的なもの」に無頓着な表現の詩情とを持つ曲であって、シューベルトの「小夜曲」(Op.135)を除いては、比すべき曲を求めがたいの曲である。 ~略~ モーツァルトのこのような楽曲を知らない者は、モーツァルトを知る者とは言えない。

ちなみにこのヴェスペレは生まれ故郷であるザルツブルクにおけるモーツァルトの最後の作品となりました。 この後ミュンヘンに旅立ち、そのままウイーンに定住することとなります。

雪の降る日の夜、蝋燭が灯りで輝く教会の中で厳かに響き渡るのを想像してみてください。


歌詞は特にクリスマスっぽくはないですが、この曲が持つ雰囲気はクリスマスにぴったりだと思いませんか?


(歌詞)
もろもろの国よ、主をほめたたえよ
もろもろの民よ、主をほめたたえよ
我らに賜るその慈しみは大きいからである
主の真はとこしえに絶えることはない
願わくは父と子と聖霊とに栄光あれ
初めにありしごとく今もいつも
代々に至るまで アーメン