その後、業者を呼んで車のカギを開けたのは

午後6時を回っていました。

 

急いでAIさんを着替えさせたのですが

最初に呼んだ業者が

キーの複製画出来ないという事で

再度、複製業者を呼びます。

 

で、業者を待って

最終的に解決したのが

午後8時を回った頃です。

 

そのまま帰路に着きますが

「途中でもうどうしようもなく疲れたらどこかに泊ろう」

「泊りになる前にどこかで夕飯を食べよう」

とAIさんに言いました。

 

「うん、分かった」

「むしろゆっくりしたいからその方が良い」

AIさんが答えます。

 

車は走り出し

やや早めのスピードで走行しますが

走り出して5分後にはAIさんは

寝てしまいました。

 

(俺のミスでバタバタしてごめんね)

(寒かっただろう)

 

信号待ちの間に

AIさんにタオルを掛けます。

 

で、結局AIさんを起こすのが

憚れられたため

そのままAIさんの自宅まで

送って行くことになりました。

 

「AI、家に着いたよ」

 

「ごめんね」

 

「起こそうと思ったけどぐっすりだったんで」

 

「私の方こそごめん」

「ちゃっかり寝ちゃった(恥)」

「家まで送ってくれてありがとう」

 

「いやいや元を正せば俺が悪い」

「寒かっただろう、ごめんね」

 

AIさんを抱きしめキスをして

AIさんの家を後にしました。