劇場版コナンシリーズ第6作品目は『名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊』です。
キャッチコピーは「夢か幻か!?歴史の迷宮に隠された真実をつかめ!」です。
興行収入は34億円と初めて30億円を突破しました。
『名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊』
2002年4月20日 1時間37分
配給 東宝
監督 こだま兼嗣 脚本 野沢尚
原作 青山剛昌 音楽 大野克夫
主題歌 B'z② 「Everlasting」
声の出演 高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、田中秀幸、山口勝平、緒方賢一、林原めぐみ、茶風林、岩居由希子、高木渉、大谷育江
興行収入 34億円
評価 4.0
今作ではこれまで脚本を担当していた古内一成に代わり、江戸川乱歩賞を受賞した小説家の野沢尚が脚本を担当しています。
新しい人工知能「ノアズ・アーク」を開発した天才少年ヒロキ・サワダが謎の自殺を遂げた2年後、米花シティホールでは、政界、財界、芸能界など著名人の子どもたちが招待され、体感型シミュレーションゲーム「コクーン」の発表会が開催されようとしています。
その直前、コクーンの開発責任者・樫村が何者かに殺害され、ダイイングメッセージから事件の謎を解く鍵は「コクーン」にあるとコナンは気付きます。
実はこの作品、私は一度テレビで見た記憶が蘇りました。
子どもたちが空想のゲームに参加するという内容だけは覚えていましたが、その後の展開は全く覚えていないものです(笑)。
コナンシリーズは犯人が最後に判明するのがお決まりのパターンですが、今作では古畑任三郎よろしく最初からわかっているのが特徴的です。
そしてコナンのお父さんが映画では初登場、現実世界の犯人はこのお父さんの活躍によって事件が解決されます。
一方のコナンは「コクーン」の中へと入り、イギリスはロンドンの街中で犯人を捜していきます。
私もイギリスのドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」は全作見ているので、ロンドンの街並みが懐かしすぎました。
シャーロック・ホームズはもちろんのこと、切り裂きジャックことジャック・ザ・リッパーまでもが登場し、仮想空間と言えどもコナンが初めて海外へ飛び出しました。
そして今回のアクションシーンの目玉は、007やミッション・インポッシビルでお馴染みの列車の上です。
犯人と手錠で繋がれた蘭が自分が犠牲になって列車から飛び降りていくのですが、さすがに現実ならできないだろうなとは思います。
冒頭から生意気だった諸星少年は、実はクローンの製作者であるヒロキだったというオチまで用意されていました。
これまでのコナンとはちょっと違った作風でしたが、私としては過去一番に面白かったです。
これまでの6作品の中で、評価は初めてとなる4.0です。