本日より6月となりました。もうあっという間に今年も終わりそうです(笑)。

 

さて、今年14作品目となる日本映画は北野武監督作品の『首』です。

 

北野武監督が構想に30年を費やし、小説を書いて出版し、監督・脚本を手がけて映画化しました。

 

歴史的な大事件であった「本能寺の変」を題材に、壮大なスケールで描く戦国スペクタクル作品となっています。

 

製作費は何と15億円、最終興行成績は11億円くらいだったそうです。

 

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『首』

2023年11月23日 2時間11分

配給 東宝・KADOKAWA

監督・脚本・原作 北野武

出演 北野武、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、木村祐一、遠藤憲一、勝村政信、寺島進、桐谷健太、浅野忠信、大森南朋、六平直政、大竹まこと、津田寛治、荒川良々、柴田理恵、劇団ひとり、副島淳、小林薫、岸部一徳

評価 3.5

 

 

北野武監督作品としては、2017年の「アウトレイジ 最終章」以来6年ぶりの映画となるそうです。

 

時代劇としては2003年の「座頭市」以来ではないでしょうか。

 

「本能寺の変」を主軸に描いているので、物語にはとても入りやすいです。

 

ただ三大武将では一番年上であるはずの織田信長が加瀬亮で、羽柴秀吉が北野武、徳川家康が小林薫という役柄なので、年齢のアンバランスに少し違和感は感じました。

 

まあ羽柴秀吉を北野武が演じないといけないので、そんな堅苦しい設定はどうでもいいんでしょうね。

 

重要な役どころを木村祐一が演じたり、次から次へと出てくる出演陣がとても豪華で見ていてとにかく楽しいです。

 

特に羽柴秀吉勢である北野武と大森南朋、浅野忠信の3人の掛け合いが面白く、特に秀吉が普通に現代語で話しているのが笑えます。

 

題名の通り「首」がどんどん切り落とされていきますが、この時代はこれが当たり前だったのでしょう。

 

この時代に生まれておらず、本当に良かったと変なことを考えてしまいました。

 

また村重や明智、信長のBL(ボーイズラブ)も描いており、この視点も斬新ですね。

 

首をサッカーボールのごとく蹴ったり、時代劇版「アウトレイジ」です。

 

戦国時代は現代のヤクザよりアウトレイジで狂気の世界だったんだということが、この映画を通じて良く伝わりました。

 

予算的なこともあるのでしょうが、もう少し長くてもいいと思える作品です。

 

評価は3.5です。