今年も日本アカデミー賞作品賞の感想をアップします。
今年の日本映画11作品目は3月の日本アカデミー賞で作品賞に輝いた『ゴジラ-1.0』です。
ゴジラ-1.0は「マイナスワン」と読み、戦後、無(ゼロ)になった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラがこの国を負(マイナス)に叩き落とすという意味があるそうです。
ゴジラシリーズの国産の実写作品としては通算30作目、同じくアカデミー作品賞を受賞した「シン・ゴジラ」以来7年ぶりの作品で、ゴジラ生誕70周年記念作品として製作されました。
本場の第96回アカデミー賞では、邦画・アジア映画史上初の視覚効果賞を受賞して話題となりました。
現在、Amazon primeで会員特典として無料配信されています。
自分なりの採点を5点満点で評価。
5最高傑作 4感動 3面白い 2面白くない 1なぜ賞を?
第47回日本アカデミー最優秀作品賞
『ゴジラ-1.0』
2023年11月3日 2時間5分
製作・配給 東宝
監督・脚本 山崎貴
出演 神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介妻
評価 3.5
日本アカデミー賞は、作品賞、脚本賞、助演女優賞、撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞、編集賞の8部門を受賞しました。
ちなみに第47回の最優秀アニメーション作品賞は「君たちはどう生きるか」、最優秀外国映画賞は「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」です。
俳優陣で唯一賞に輝いたのは、助演女優賞の安藤サクラです。安藤サクラは「怪物」で主演女優賞も獲得しW受賞となっています。
私は正直「ゴジラ」シリーズはそれほど興味がなく、これまでも数本しか見たことがありません。
きちんと映画として見たのは「シン・ゴジラ」が初めてだったと言ってもいいでしょう。
「シン・ゴジラ」が現代だったのに対し、今作は戦後が舞台となっています。
冒頭の特攻隊の島の映像がまず凄かったですね。ゴジラが人間をパクっと食べるシーンが「ジュラシック・パーク」かと思ってしまいました。
銀座で浜辺美枝が襲われるシーンは、もう「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング」ですね。電車が半分に割れてそこから落ちる映像はインパクトがあります。
それから海上でのゴジラとの対決シーンも迫力がありました。
この映像を撮りたくて、戦後を舞台に選んだと言ってもいいかもしれません。
ゴジラを倒した後の敬礼のシーンは、神木隆之介が戦闘機と共に殉死したならわかりますが、ともすれば戦争を美化した印象を少し受けました。
映画なので色々とご都合主義はありましたが、映画館で観たらもっと迫力は伝わったのかと思います。
「シン・ゴジラ」の評価は3.0でしたが、こちらはそれを上回る3.5です。
3年前に書いた「シン・ゴジラ」の感想記事もご参照ください。