韓国ドラマ通算126作品目、2024年の10作品目は「殺人者のパラドックス」です。

 

Kkomabiによる同名のNAVERウェブ漫画を原作としており、今年の2月9日からNetflixで公開されました。

 

監督はイ・チャンヒ、脚本はキム・ダミンで、全8話となります。

 

パラドックスとは「正しそうな前提と妥当に思える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す」言葉ですね。逆説、背理、逆理などとも言われます。

 

 

主演のイ・タンにはチェ・ウシク、33歳です。

 

映画は「新感染 ファイナル・エクスプレス」「パラサイト 半地下の家族」「The Witch 魔女」、ドラマは「その年、私たちは」などを見ています。

 

チャン・ナンガム刑事にソンソック、41歳です。

 

映画は「犯罪都市 THE ROUNDUP」、ドラマは「智異山」「私の解放日誌」「D.P」などで見ています。

 

元刑事のソン・チョンにイ・ヒジュン、この方は44歳です。

 

映画は「生き残るための3つの取引」「悪いやつら」「麻薬王」ドラマは「青い海の伝説」などで視聴した俳優さんです。

 

 

Web漫画を原作とするドラマは数多く見ていますが、この作品は漫画らしさをものすごく感じました。

 

漫画を一切見ていないのに、登場人物がすべて漫画となって見えてくるのです。

 

特にそう思ったのは、殺人を犯してしまったタンに協力するノ・ビンが現れてからですね。

 

それと前振りもなく突然登場する殺人者のソン・チョンです。こういう展開は漫画によくある設定です。

 

このドラマは特に冒頭の1話2話くらいがとても面白いです。

 

コンビニでバイトするイ・タンが客に暴行を受け、衝動でその人を殺害してしまいます。

 

しかしその被害者は連続殺人犯で、それを目撃していた女性も保険金詐欺の殺人犯です。

 

この偶然が、自分は悪人を見分けられる能力があるということにつながっていくのですが、この展開は秀逸です。

 

しかし、中盤でソン・チョンが登場してからは話しが複雑となって混とんとしてしまいました。

 

主人公が誰なのかさえよくわからない展開となり、原作があるとはいえ、プライベートビデオを配信されるギョンアの話っている?って思ってしまいました。

 

そこを省いても、ソン・チョンとナンガム刑事の父親の話をもっと深く掘り下げたりした方が、ドラマに厚みが出たような気がします。

 

それでもチェ・ウシクとソン・ソックの共演で、2人の熱い演技を十分に堪能できたので良かったと思います。

 

評価はちょっと3.5には届かずの3.0です。