今年4作品目となる日本映画は「キングダム 運命の炎」です。
原泰久原作の漫画「キングダム」シリーズの第3作目となり、前作「キングダム2 遥かなる大地」より1年後の公開となりました。
興行収入は1作目の57億には及ばなかったものの、2作目の51億を超え、56億円を超す大ヒットとなっています。
こちらも早くも配信が開始され、今回もU-NEXTの399ポイントを使用して視聴しました。
『キングダム 運命の炎』
2023年7月28日公開 2時間10分
配給 東宝・SPE
監督 佐藤信介
原作 原泰久「キングダム」
出演 山﨑賢人、吉沢亮、橋本環奈、清野彩名、杏、長澤まさみ、山田裕貴、吉川晃司、高嶋政宏、要潤、加藤雅也、杉本哲太、満島新之助、三浦貴大、山田祐樹、片岡愛之助、山本耕史、玉木宏、佐藤浩市、小栗旬、大沢たかお
主題歌 宇多田ヒカル「Gold 〜また逢う日まで〜」
評価 2.5
この映画、毎回大ヒットとなっていますね。
あまりにも原作に忠実なので、なかなか物語が前に進みません。
もはや映画館で連続ドラマを見るような感じになっています。
特にこの物語は登場人物が多いので、最後は日本の俳優陣総出演みたいな展開になっていくのはないでしょうか。
しかし個人的には、単体の映画として見た時にこれはどうなんだろうと思ってしまいます。
今作では総大将である王騎が全く戦わないし、小栗旬も一瞬姿を見せただけ、山田裕貴も一言二言セリフをしゃべっただけです。
次作に大活躍するのでしょうが、何か消化不良です。
杏が演じた「紫夏(しか)編」は、あんなに尺を使う必要はあったのでしょうか?
「場陽の戦い」を描くのであれば、もう少し龐煖(ほうけん)と王騎の因縁なんかを掘り下げても良かったのではないかと思います。
また、原作が漫画なので仕方のないことですが「飛信隊」の主要メンバーも絶対に死なないし、100人であそこまで攻め込めることはもはや無理くり感しかありません。
宇多田ヒカルの主題歌も相変わらず映画と何の脈絡もありません。
私としては前作の方がまだ良かったような気がします。
相当数の人数を集めたスケールの大きさは評価に値しますが、映画としては2.5評価でした。
ちなみに前作の感想の記事はこちらです。