第24話 本社監査(最終回)

 

昨年の11月から連載してきた『続・総務のお仕事』も、本日でついに最終回となります。

 

前回の「総務のお仕事」は全20話だったので、続編はそれを上回る24話までくることができました。

 

最終回の本日は「本社監査」です。

 

これは私の過去というよりも、現在も毎年やっているお仕事の一つですね。

 

私が所属している会社はグループの子会社で、主に親会社から委託される業務を中心に行っています。

 

監査という業務も本来は総務部が行うものですが、そのノウハウは私の会社と私自身が持っており、総務部時代からずっと私が担当してきました。

 

店舗や事業所の監査については、現在は私の先輩である嘱託社員(65歳オーバー)が2名で担当しており、私は本社部門の監査だけを年に1回担当しています。

 

 

本社監査と言っても、経理や財務関連については会計士監査が入るので、私が行うのは文書管理やオフイス管理についてです。

 

個人ロッカーの鍵はきちんと施錠しているか、キャビネットはきちんと施錠して帰っているか、各社の文書は整理整頓されているかなどのチェックを行います。

 

これをやるには、1日だけどうしても誰よりも早く会社に出勤する必要があります。

 

オフイスに入室するログを調べると、一番早くオフイスに出社している方はなんと6時30分でした。

 

私は埼玉県の奥地に住んでいるので、オフイスまで来るのに1時間半以上かかります。

 

私の駅の始発電車に乗ったとしても、オフイスに着くのは6時45分なのです。

 

そのため近場に住んでいる女性社員に依頼し、その日だけ6時30分より早く出社するようにしてもらいました。

 

その結果、空いている個人ロッカーが100個の内10個もあり、キャビネットも4台の鍵が閉められていませんでした。

 

こうやって抜き打ちでチェックすると、意外と閉め忘れというものはあるものです。

 

指摘する項目があると、監査する側としては得点を稼いだ気になりますね。

 

警察官が交通違反切符を獲得するのと同じ感覚があります(笑)。

 

 

もちろんチェックはそれだけでなく、監査当日に各自のデスクを周ってパソコンのデスクトップの整理状況や電話のログオンなどを調べます。

 

後は各部署のキャビネット内の整理整頓状況のチェックですね。

 

指摘が入ると各部署の所属長に叱られるため、皆それぞれ監査前はパソコン内のチェックをしたり、普段しないキャビネット内の整理を始めたりしています。

 

今年も1月にすべてのチェックが終了し、5社で全17部署もある本社監査を無事終えることができました。

 

あと3年は私が担当することになるでしょうが、65歳で私が嘱託社員となったらまた店舗や事業所の監査業務に戻るかもしれません。

 

しっかりやる仕事が残されているということは、非常にありがたいことです。

 

 

以上、2023年11月から2024年の2月に渡り、全24話でお送りしました「続・総務のお仕事」もこれにて完了となります。

 

次回より、「私の過去シリーズ」第16弾、私の出生から母が亡くなるまでを回顧していきたいと思います。

 

名付けて『私とオカンと時々オトン』です。

 

どっかで聞いたようなフレーズですが、小さい頃の思い出は結構あるものです。

 

どうぞ、ご期待ください!