1月の最終日は、2024年すでに4作品目となる洋画のご紹介です。

 

今月は韓国映画5作品、洋画4作品、日本映画3作品の視聴となったので、非常にバランスが良かったですね。

 

この映画を見たきっかけは、「雨優寿さん」のブログで紹介されていたマーティン・スコセッシ監督の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」の記事を読み、久しぶりにスコセッシ監督作品が見たくなり検索したことによります。

 

Netflixでこちらの作品が見つかり、時間もたっぷりの3時間29分です。

 

しかも「キラーズ・・」同様にロバート・デ・ニーロが出演しており、アル・パチーノまで出ています。

 

お家でじっくり鑑賞するには最適な映画なので、一気見ではなくじっくりと味わいながら視聴してみました。

 

『アイリッシュマン』

2019年11月7日 3時間29分

配給 Netflix

監督 マーティン・スコセッシ

出演 ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、レイロマーノ、 ボビー・カナヴェイル、アンナ・パキン、 ハーヴェイ・カイテル

評価 3.5

 

 

こちらの作品は、2020年アカデミー賞で作品賞や監督賞、助演男優賞など10部門にノミネートされた作品です。

 

韓国の映画「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー作品賞を受賞して話題となった年ですね。

 

マーティン・スコセッシ監督としても、2006年の「ディパーテッド」以来の作品賞受賞かと思われていたようですが、惜しくも賞は一つも取れなかったそうです。

 

マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロといえば、何といっても1976年の名作「タクシードライバー」が有名です。

 

その2年前である1974年の「ゴッドファーザー PARTⅡ」で一躍有名になったロバート・デ・ニーロですが、この映画ですでにアル・パチーノと共演を果たしています。

 

といっても若き日のゴッドファーザーを演じたのがロバート・デ・ニーロで、その息子であるアル・パチーノとは同じ画面では登場していません。

 

従ってこの2人が一緒に向かい合って画面に写っているだけで、私にとっては感動ものでした。

 

これは4年も前の映画になりますが、この時ロバート・デ・ニーロは76歳、アル・パチーノに至っては79歳です。

 

よくあれだけ叫ぶし、白熱した演技ができるものだと思いました。

 

そしてこの作品の内容が、ほとんど実話だというから驚きです。

 

第2次世界大戦後のアメリカの黒歴史を生々しく見ることができ、時代を象徴する派手なクラッシックカー、そして懐かしいの音楽の数々が流れます。

 

映画はデ・ニーロが昔を回顧するような感じで進むので、一つの時代が終わるたびに止め、結局30分くらいを7回くらいに分けて見ました(笑)。

 

「アイリッシュマン」とはアイルランド系アメリカ人の意味ですが、その裏の顔は「ヒットマン」、日本風に言えば「必殺仕事人」です。

 

さっきまで何気なく会話していた人をいきなり銃で殺したり、街中であっさり殺害したり、よくこれだけ人を殺害しておいて刑務所にも入らず生き延びてこれたなと思います。

 

ケネディ大統領暗殺事件なども本編に絡み、アメリカの1950年から1970年代にかけての古き良き?裏の社会を覗き見ることができます。

 

これを元ゴッドファーザーの2人が演じるのですから、全編を通して画面に漂う哀愁や雰囲気はすごいものがありました。

 

こうなると「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」も、いつか配信が始まったら絶対に見なければいけないと思いました。

 

スコセッシ監督よ、永遠あれ!

 

評価は3.5です。