今年3作目(東京リベンジャーズで2本)となる日本映画のご紹介は『最後まで行く』です。

 

私も視聴した韓国映画「最後まで行く」のリメイク版が、昨年の5月に日本で公開されました。

 

公開からまだ半年でNetflixで配信が開始されたので、韓国版とどう違うのか確認したくなり、今回こちらを視聴してみることにしました。

 

『最後まで行く』

2023年5月19日 1時間58分

配給 東宝

監督 藤井道人

出演 岡田准一、綾野剛、広末涼子、磯村隼人、駿河太郎、杉本哲太、柄本明

評価 2.5

 

 

監督は「新聞記者」「余命10年」などの藤井道人、まだ37歳の若い監督さんなんですね。

 

主演の工藤刑事に岡田准一、その工藤を執拗に追い詰めるのが矢崎監察官で綾野剛が演じました。

 

思い返してみれば、この2人で昨年5月くらいのTBSの「モニタリング」とかバラエティ番組に沢山出演していましたが、この映画の番宣だったんですね。

 

映画の中では完全に敵対する2人なのに、仲良くテレビに出演するのはどうなのかなと正直思います。

 

イ・ソンギュンとチョ・ジヌンが番宣とはいえ、仲良くテレビに出演しないですよね。

 

私は韓国版の「最後まで行く」を見ていますが、脚本がだいぶ変わっていました。

 

銃で撃たれてすでに死んでいる男を車で跳ねてしまったり、刑事仲間が車内でつぶされてしまったりするところは同じですが、他は結構アレンジされています。

 

車で轢いた死体を葬儀場で母親の棺桶に入れてしまうところは一緒ですが、韓国版では監視カメラを風船で隠したりする面白い演出がありました。

 

日本も監視カメラはだいぶ普及していますが、韓国ほどではないですからね。

 

そして完全に違うのはラストシーンです。

 

韓国版のラストが非常に印象深かったので、ちょっと興ざめしました。

 

「最後まで行く」というタイトルに忠実なのはいいですが、そもそも決着がついていません。

 

こういった終わり方が日本らしいといえば日本らしいです。

 

配役で少し気になったのは、仙葉組の組長である柄本明です。

 

「ある男」でも違和感を感じていましたが、全く凄味がないですね。

 

そういうヤクザを印象づける演出なのかどうかはわかりませんが、これでは映画に厚みが出ないように思いました。

 

いっそ西田敏行でも出てくればまた感想も違っていたかもしれません。

 

評価は2.5です。