韓国映画記念すべき50作品目は『ブラザーフット』です。
2作続けて戦争映画となりました。この作品は韓国の観客動員数が1180万人超えの大ヒットとなりました。
U-NEXTでリマスター版が配信されていたので視聴してみました。
『ブラザーフット』
2004年2月6日公開 日本・2004年6月26日 2時間28分
配給 ショーボックス
監督・脚本 カン・ジェギュ
出演 チャン・ドンゴン、ウォンビン、イ・ウンジュ、チェ・ミンシク、コン・ヒョンジン、キム・スロ
評価 2.0
韓国の四天王と言われたチャン・ドンゴンとウォンビンが兄弟役で出演しています。
チャンドンゴンは当時31歳、ウォンビンは27歳でした。
2時間半の長編ですが、そのほとんどが戦闘シーンでした。その臨場感はものすごいものがあります。
演者のすぐそばで爆発を何回も繰り返しますが、あれではヤケドをした人が何人も出たのではないでしょうか。
しかしこの映画、何か面白くありません。
戦場に駆り出されてしまった弟のジンソクを、母の元に返すために兄のジンテが軍隊の先頭に立って狂気的な行動を起こしていきます。
それが本当の兄弟愛なのか、それとも人を殺害して昇進していくことに生きがいを感じたのか?その辺の描写がよくわかりません。
ちょっと演出も事あるごとに行き過ぎのような気がします。
よく戦争映画が苦手という人がいますが、私もこの映画に関してはそう思ってしまいました。
描写がグロテスク過ぎるし、捕虜同士を殴り合わせるシーンとか本当に必要だったのでしょうか。
アカに対する大量銃殺シーンも本当の出来事なのだとは思いますが、見るに堪えません。
また、あんなにすぐそばに弾丸が飛び合いものすごい爆発も起きているのに、主人公が死なないで無傷でいるのもちょっと陳腐に見えてしまいました。
感動的にしようという意図が先走り、本来の反戦意識はどこへやらというのが正直な感想です。
評価は2.0と厳しめです。