韓国映画53作品目は、キム・ユンソクとチュ・ジフンの共演『暗数殺人』です。

 

暗数とは主に犯罪統計において、警察などの公的機関が認知している犯罪件数と実社会で起きている件数の差のことらしいです。

 

2012年に韓国SBSで放送されたドキュメンタリー番組「それが知りたい」の中で取り上げられた実際の事件が、この映画のモチーフとなっているようです。

 

『暗数殺人』

2018年10月3日公開 日本・2020年4月3日 1時間50分

監督 キム・テギュン

配給 ショーボックス

出演 キム・ユンソク、チュ・ジフン、チン・ソンギュ

評価 3.0

 

 

キム・ユンソク、チュ・ジフン、チン・ソンギュが出演した映画は、それぞれ4作品ずつ目となりました。

 

あらすじを簡単に説明すると、恋人を殺害した罪で逮捕されたカン・テオ(チュ・ジフン)が、刑務所の中でキム・ヒョンミン刑事(キム・ユンソク)にある告白をします。

 

それは自分が恋人だけでなく全部で7人もの人間を殺したこと、その証言に信憑性があったキム刑事はそれを信じて捜査を進めますが、証拠不十分で次々とカン・テオは無罪となります。

 

テオの目的は、自供による刑務所で過ごす金品の要求をキム刑事から受け取ることと、無罪を獲得すれば自分の罪が軽減されるという狙いにありました。

 

そのテオを演じたのは実力派俳優のチュ・ジフンです。人を殺害してもなんとも思わない犯人像を見事に演じきっていました。

 

そんなテオを再び社会に復帰させず無期懲役にしようと奔走するキム刑事の執拗な捜査、決して諦めない粘り。キム・ユンソクは迫真の演技で、そんなキム刑事の静かな中にも燃え上がる闘志を上手く表現していたと思います。

 

2人の俳優が顔を合わせるシーンが多いので、そのやり取りだけでも非常に見応えがある映画です。

 

評価は3.0です。