前作の「新感染 ファイナル・エクスプレス」が面白かったので、こちらも視聴してみた。

 

前作が2016年、こちらはそれから4年後の世界を描いた2020年公開の作品である。

 

監督は前作に引き続きヨン・サンホ、主演は是枝監督の「ベイビー・ブローカー」にも出演していたカン・ドンウォンである。

 

『新 感染半島 ファイナル・ステージ』

2020年7月15日公開 日本2021年1月1日公開

1時間56分
監督 ヨン・サンホ 脚本 リュ・ヨンゼ、ヨン・サンホ

出演 カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョン、ク・ギョファン

評価 3.5

 

 

韓国は人間を凶暴化させる謎のウイルスによるパンデミックが発生し、国家としての機能を失った。

 

朝鮮半島は封鎖されたが、4年後、乗り捨てられたトラックの2000万ドルを回収するため、朝鮮半島に船で4人が上陸する。

 

主演の元軍人のジョンソクを演じたのはカン・ドンウォン、私は初見の俳優さんであるがどうしてもお笑いトリオのパンサー尾形に見えてしまう。

 

半島で荒れ果てた土地を生き抜いてきたお母さんミンジョン役を演じたのは、イ・ジョンフォンという女優さん。

 

なんか見覚えがあるようなないような、調べてみると元歌手で日本でもデビューしており、なんと2004年の紅白歌合戦にも出場したらしい。

 

そして同じく半島で生き延びている民兵集団、631部隊のソ大尉役にク・ギョファン

 

「D.P. -脱走兵追跡官-」でお馴染みとなった俳優さんだが、今話題の「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」にも出演していた。

 

今作では、感染者のことをゾンビとハッキリ呼んでいた。感染が広がって4年経っているから名称がついたのだろう。

 

ちなみに海外ドラマ「ウォーキング・デッド」では、ゾンビとは呼ばずに「ウォーカー」という。

 

韓国ではゾンビが猛ダッシュしてくるのが特徴なので、私が名称をつけるとしたら「ランカー」かな(笑)。

 

今作はゾンビとの対決というよりも、半島で生き残った同士の対決と言った方がいいだろう。

 

荒廃した街中でのカーアクションや、大量のゾンビを車で倒しまくるのが最大の見せ場となっている。

 

カーアクションの凄さは「ワイルド・スピード」のようである。

 

そして全体の世界観は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のようだった。

 

娯楽映画なので突っ込みどころは満載だが、十分に楽しめる作品に仕上がっていると思う。

 

やはり韓国のゾンビは走ってくることが一番怖い。あれでは防ぎようがないからね。

 

評価は前作にはちょっと及ばないが、それでも3.5の高評価です。