第29回 タイその3・テーメーカフェ
タイでの3日目、この日は朝からタイのバンコク観光に出かけた。
まず向かったのは、バンコクでは定番の観光地、「ワット・ポー(寝仏寺)」である。
ここには、黄金のお釈迦様像が横を向いて寝転がっている。それがなんと全長45mもある。
この寺院では、熱中症対策なのだろうか、来場者にミネラルウォーターを1本ずつプレゼントしていた。さすがにこの日も暑かった。
ワット・ポーを後にして、水上バスで川を渡って対面にある「ワット・アルン」へ。
ここは高さ81mの大仏塔があって、外から外周を登っていける。
圧巻の景色であったが、ある程度までしか登れないし、人も多いし、暑いしで早々にそこを引き上げた。
それから今回同行している女性社員の要望で、タイのシルクで有名な「ジム・トンプソン」のお店へ行った。
私はシルクに全く興味がなかったので、記念にコースターだけを買った。それは今でも愛用している。
その店を出た頃、部長の帰りの飛行機の時間が近づいてきた。部長は1日早く帰ることになっていた。
タクシーに部長を乗せ、見送ったあと私たちはホテルのある駅まで戻り、担当者の案内でお薦めのマッサージさんへ行った。
私は肩が痛い(この時は左肩)ので、腰と足を中心にマッサージをしてもらった。
さすがに本場の専門のマッサージは気持ちがよかった。
その後、これも担当者のお薦めのタイスキのお店へ行った。
タイスキは私は大好きで日本でもよく食べる。
ただ日本ではフォーが好きでよく食べるのだが、この店のメニューにフォーがなかった。
店の従業員に聞くと、フォーはベトナムの食材なのでタイには置いてないらしい。
それでもタイスキは本場でもやはり日本人向けの料理だ。クセがなくてとても美味しかった。
いつものように、ここから下ネタ入ります。
夕食を終え、女性社員が私もナナ・プラザに行ってみたいと言い出したので、私が案内することにした。
女性社員といっても50歳は過ぎている。
実は、私が今夜一人で行こうとしていたお店も同じナナ駅にあったからだ。
ナナ駅に着いたのは夜の8時を回っていたが、この時間帯がここは一番人が多い。
ナナ・プラザに行くまでに、立ちんぼのレディー・ボーイが道行く人に声をかけている。
私たちの前を歩いていたアメリカ人らしい男性2人が、レディー・ボーイに誘われていた。
レディー・ボーイがしつこく体にまで触り始めたので、アメリカ人が怒り出し、突き飛ばしていた。
女の子にそこまでするかと後ろで見てて思ったが、よく考えたら女の子ではなかった(笑)。
ナナ・プラザに着いてどのお店に入ろうかと物色していると、必ず店の前に立っている女の子たちは声をかけてくる。
でもどのお店も可愛い子は絶対に店の外には立っていない。客引きはランクが低い人の担当なんだろうなとその時思った。
私たちは昨日行けなかったレインボーの4に入店した。雰囲気は昨日入ったレインボーの2と全く一緒だった。
今回はここではお持ち帰りしないので、一通り女の子を眺めてからそこを後にした。
気もそぞろのせいか、気になる女の子は見当たらなかった。やはり昨日私がお持ち帰りした女の子は相当にレベルが高かったと言ってもよい。
女性社員もお酒を飲んで、ゴーゴーバーの雰囲気を十分に楽しめたので満足していた。
そこから歩いて、私の今日のお目当てのお店である「テーメーカフェ」へと向かった。
「テーメーカフェ」とは、ゴーゴー・バーとは違う、出会い系のカフェのことである。
ゴーゴー・バーはいわゆるそれを職業としている人が勤める場所で、テーメー・カフェは素人の女性が売りを目的として集まる場所だった。
しかもその店に入店するには、女性である証明書が必要らしく、レディー・ボーイは店内には一切入れない。
従って、純粋な女性のタイ人、しかも素人の女性と巡り合うことができる場所なのだ。
私はこちらのお店の方が、実は楽しみにしていた。
ところが!である。
お店に着くと、周辺に入れないレディー・ボーイがうようよといた。
しかもそのレベルがゴーゴーバーとは全く違っていて、見たこともないような美しいレディー・ボーイがたくさんいるのである。
私は、その中でも美しさが際立っていた1人のレディー・ボーイに目がくぎ付けになった。
ファッションモデルの様なスタイルと美貌、この人が男性だとわかっていても、もはやそんなことはどうでもよいくらいの美人なのである。
私はこの揺らぐ気持ちを女性社員に伝えたが「あなたの今日の目的はこのカフェでしょ!」とたしなまれ、後ろ髪を引かれる思いでテーメーカフェに入店した。
この店は、先にドリンクを買ってから店内に立っている女の子を物色する。
カフェといっても女の子の数が多過ぎて、もはや座る場所などどこにもない。
私はざっと人数を数えてみた。なんと店内には100人以上の女の子がいるのである。
とりあえずグラスを持ちながら店内を一周した。皆、私に近寄って猛アピールしてくる。
素人さんなので、若くて可愛い子が大勢いた。
ここに来ている他の男性客を見てみると、中国人と韓国人とかの若者が多かった。
そういう人達はあまり女の子に受けが良くなかった。ガツガツしているからである。
それよりも、私みたいに優しそうな初老の日本人の方が、こういう所では人気があるのだ。
日本人の方が性格も温厚な人が多いので、女の子たちも安心できるからである。
俺ってこんなにモテたっけ?と勘違いするくらい皆すり寄ってきた。
とてもこの中から1人を選べない。それくらい可愛い子が多かった。
店を一周しただけではとても選べなかったので、女性社員に「どの子がいいと思う?」と上司としては考えられない質問をした。
女性社員は冷静に「もう1周して決めよう。」と提案してくれた。
2周目も終わりに近づいたころ、私は店の奥の方でたたずんでいる一人の女性に目が留まった。
人が多すぎて前に出れない子も後方にはたくさんいたのだ。
いわゆる控えめな女の子だ。そういう子におじさんはやはり興味を引かれる。
私はその子にインスピレーションを感じ、声をかけに行った。
タイ語など話せなくても関係ない。「GO、OK?」これだけでよい。
その子は私の誘いに喜んで応じてくれ、女の子と女性社員と3人でその店を出た。
先ほどの美しいレディー・ボーイはもういなかった・・・。
私たちはタクシーで泊っているホテルに向かった。女性社員も一緒のタクシーに乗っている(笑)。
タクシーの中で、タイ語の翻訳アプリを駆使して女の子といろいろと会話をした。
どうやら日本系の企業に勤めていて、普段はOLをしているらしい。
あのカフェには週3回は行くがお持ち帰りされない日も多く、そういう日はそのまま帰るのだという。
ホテルに着いて、女性社員とはフロントで別れた。
タイのホテルはお持ち帰りとかは当たり前らしく、フロントに人がいたが全く気にもされなかった。
今回の子は写真OKということで記念に写真を撮った。
今回も記録を残したいので、特別に写真を掲載しておく。
ちなみにこの子はOLで23歳、 オールはやっておらず、お値段はショートの1万円くらいだった。
私は帰りのタクシー代も含め、2万円くらいを渡したら予期せぬ収入に大変喜んでくれた。
こうすると、普通のお遊びでも一生懸命さが違ってくる。
コトが終わって今回はロビーまでその子を送って行った。運よくホテルにタクシーが来て、そのまま彼女とはそこで別れた。
こうしてタイの最後の夜は終わりを告げた。
週明け、会社に行き親会社の副社長に出張のお礼を言いに行った。
副社長にはすでに私の夜遊びの模様が伝わっていたらしく「〇〇さんは、特に楽しんだらしいね、行かせたかいがあって良かったよ。」と言われた。
・・・私は、この会社が大好きである。
以上、タイ旅行も3日間に渡って紹介し、私のネタも尽きました。
これで最終回といきたいところですが、私は29回と中途半端な数字が嫌いなので、次回30回目をお送りして『私の旅日記』シリーズを締めたいと思います。
第30回「東京ドームホテル」へつづく。