「極道の妻たち」シリーズ8作目は、10周年記念作品として製作された『極道の妻たち 赫い絆』です。
第8作 『極道の妻たち 赫い絆』
1995年9月9日公開
製作 東映京都撮影所 1時間54分
監督 関本郁夫 脚本 塙五郎
出演 岩下志麻(6)、宅麻伸(1)、鈴木砂羽(1)、赤坂晃(2)、萩原流行(1)、渡辺裕之(1)、古田新太(1)
評価 ★★★
「極道の妻たち」登場10周年記念作品と銘打たれた今作は、歌手生活25年を迎えた八代亜紀が主題歌を担当し、ちょい役でも出演している。
10周年記念だからか、ちゃっかりタイトルから「新」を取ってしまっている。
今回の岩下志麻は堂本組組長の娘、堂本きわを演じた。
その夫の修一郎に宅麻伸、きわが服役中に修一郎の後妻となった眉子に鈴木砂羽が出演している。
また前作で好演した元光GENJIの赤坂晃が、今回はきわと親子関係のような間柄となる重要な若い構成員役で出演している。
堂本組の組員には渡辺裕之、長谷川初範、松澤一之などが顔を揃えるが、変わり種ではパチパチパンチの島木譲二も出演していることだ。
対立する組の三東会組長には萩原流行、その弟役に古田新太、きわを追い詰める不気味なヤクザを熱演していた。
舞台が大阪のため、修一郎がきわと再会する場面や、最後にきわが修一郎を射殺するシーンには、高さ日本一のエキスポ大観覧車がバックに使われているのが印象的だった。
またこのシリーズでは初めて、岩下志麻がカタギとなって普通の職場で働くシーンがあった。
これまでドレスや着物姿しか見てこなかったので、妙に新鮮である。
今作もなかなか良かったが、ラストが今一つだった。
三東会のお座敷の席に忍び込み、きわが銃を乱射して組長はじめを殺害するのだが、踊り子が袈裟をかぶって顔を隠している段階で結末が予想されてしまう。
評価は★3つです。