第14作目は、3代目おいちゃん(車竜造)の下條正巳が初登場した『男はつらいよ 寅次郎子守唄』です。

 

第14作『男はつらいよ 寅次郎子守唄』

1974年12月28日公開

1時間44分
脚本 山田洋次、朝間義隆(8)

マドンナ 十朱幸代(京子)

観客動員 226万7,000人(歴代4位)

同時上映 「ザ・ドリフターズの極楽はどこだ!!」

評価 ★★★

 

 

この14作目から3代目おいちゃん役に下條正巳が登場し、以後最終48作目までず~とこの下條正巳が担当することになる。

 

下條正巳はこのとき59歳、前任の松村達雄より1歳年下だが、寅次郎との小競り合いのシーンはなかった。

 

これまでは、口喧嘩の後においちゃんを小突き回すシーンが必ずと言っていいほどあったので、おそらくこれからはタコ社長がその役になるのだろう。

 

下条正巳は下条アトムの親父さんなんだね、知らなかった。

 

映画の冒頭では、寅次郎が無理やり赤ん坊を預けられ、仕方なく赤ん坊を連れて九州から柴又に帰ってくる。

 

柴又では、博が手に大きな怪我をして病院に通うようになるが、そこの看護婦さんが今回のマドンナの京子で、十朱幸代が登場した。

 

十朱幸代は、数々の映画やドラマで活躍した大女優だが、33歳のこの時も非常に明るい役でとてもチャーミングだった。

 

その京子に惚れるのが、コーラスグループリーダーの大川という男で、上条恒彦が演じた。

 

上条恒彦といえば木枯し紋次郎の主題歌「だれかが風の中で」がヒットしたが、私には「3年B組金八先生」の服部先生の方がなじみが深い。

 

当然に寅次郎も京子さんに恋をするが、今回はまたもキューピット役みたいになってしまい、寅次郎のアドバイス通りに思いを告白した大川が京子さんをゲットすることになる。

 

自分の気持ちを正直に伝えることは大切だ。

 

普通に面白かったけど、傑作とまではいかず5作連続の★3つです。