昨日から、Mリーグセミファイナルシーズン16試合がスタートした。
 
わがサクラナイツも初戦に参戦だ。
ここの目標は何が何でも4位以内に入ること。
 
従って、一番マークしないといけないのは、パイレーツと雷電。
このチームより、下の順位になることは許されない。
しかし、昨日のサクラナイツは内川プロと沢崎プロの2トップが連勝。
出来過ぎという感じで、一気に2位へと浮上した。まずは一安心。
しかし、昨日の2回戦、沢崎プロがトップを取った回のオーラス。
誰もが印象に残っているだろうが、近藤プロの③ピン切り。
普通の対局やレギュラーシーズンだったら、誰もが⑥ピン切って、3面チャンのリーチをかけて倍満ツモで逆転トップを目指すだろう。
 
何せこの形、王道麻雀の最終形なのだから。
 
 
⑥ピンはリーチをかけている瀬戸熊プロの中筋だし、高めの三萬は、リーチの現物だ。
 
沢崎プロからハネ満打ち取れば、逆転トップだ。
他の2人からでも2着にはなれる。
誰もが⑥ピン切りを確信していただろうが、近藤プロは何とここから1分17秒の長考の末③ピンを切ってダマに受ける。
結果は直後に瀬戸熊プロから九萬を直撃して逆転2着。
魚谷プロと並んで、2着をキープした。
​局面を整理しよう。
 
南4局2本場(リーチ棒・瀬戸熊プロ1,000点)​
沢崎プロ 39,900点
瀬戸熊プロ 26,400点
近藤プロ 20,700点
多井プロ 13,000点
​この局面で、セミファイナルシーズンであることを考えたら、③ピン切りは当然の一手だ。
 
私があの場所にいたら⑥ピンを切ってダマに受ける。
(私は中筋を信じるタイプだ。)
 
近藤プロの③ピン切りは、まさかの中筋、間⑥ピンで瀬戸熊プロに満貫を振り込んだら、ラスに落ちてしまうからだ。
 
いくらトップのフェニックスといえど、ラスは許されない。
ここはヘタレになってもいい局面だ。

 

瀬戸熊プロがリーチをかけている以上、トップを狙いに来ているのは明白。
 
思考としてはよくわかるのだが、気になる点が一つある。
 
時間がかかりすぎている。
77秒は使い過ぎだ。金子正輝プロでもしない(するかも?)。
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まあ近藤プロの長考はトップを狙いにいくべきか、安全にいくべきかの選択だったんだろうけど。
 
 
Mリーグのルールには、ツモってから切るまでの持ち時間の明記は一切ない。
でも将棋にだってあるのだから、プロリーグである以上、制限は設けるべきだ。
 
1回30秒くらいにして、制限時間を超えたら、審判がタイムアウトを宣言し、今ツモってきた牌を強制的にツモ切らなければならない。
 
なーんてルールにしたほうが、対局がスムーズに進行すると思うのは私だけだろうか。
 
30秒以上考える局面なんてそうそうないし、何より早く終わってくれたほうが視聴者は早く寝れる(笑)。